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「 140文字の物語 」
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夏休みの課題で星の観察があった。
 八月に入って夜が長くなってきてからやろうとしていた課題だ。
 幼なじみを誘って星空の観察をした。
「一等星で一番明るいのってシリウスなんでしょ」
 幼なじみが言った。
「中国語では」
「天狼って言うんでしょ」
 言葉を取られた。
 残念な流れになった。
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春節を祝って爆竹を買って帰る人が増えた。
 あの派手で耳につく音が、春を迎える喜びの音なのだ。
 大切そうに爆竹を抱えた人々は故郷に帰るために列車に乗る。
 ぎゅうぎゅう詰めの満員列車でも笑顔は絶えない。
 故郷がない都市生まれの自分には羨ましい光景だった。
 爆竹を買おうか悩む。
蚤の市で手に入れた胡散臭い古地図を頼りに、樹海に分け入った。
 歩けども歩けども宝の山は見つからず踏んだり蹴ったりの状態になった。
 時計を見るととっくに寝る時間だったので、テントを張って眠る。
 目を粒ってしばし微睡むと木々のざわめきが耳につく。
 危険を伝えるかのように。
テーマパークの開園時間に合わせて電車に乗った。
 途中、通勤ラッシュに巻き込まれたが、無事に到着した。
 夢の国と言われるだけあって非日常感たっぷりの建物が並んでいる。
 犬型の着ぐるみを探す。
 キャストのお姉さんがカメラマンをかってでてくれた。
 着ぐるみにくっついて笑顔になる
幼なじみの渉はいつもふわふわとしている。
 男のくせに可愛いものが好きで、ぬいぐるみを集めたりしている。
 猫が道端に寝そべっていれば近づいていって猫が嫌がるまで撫で続ける。
 小母さんに頼まれなければ、一緒に学校に行ったりしない。
 幼なじみだからと損をしているような気がする
健康のために毎朝、ランニングをすることにした。
 ランニングシューズを履いて、家を出たのは朝霞が残る頃だった。
 久しぶりのランニングだったから歩くよりも速い程度の走りになった。
 時計で時間を確認する。
 まだ余裕がある。
 廃墟になってしまった建物を見にコース変更した。
彼はパズルでは負けなしだった。
 どんなパズルであろうと、すぐに操作性を覚えコンピューターを上回る成績を出した。
 最強の才能だった。
 その強さから「太陽」という異名で呼ばれた。
 ネット対戦でも負けなしだったし、クロスワードパズルと言った種類のパズルでも太陽は強さを見せた。
一人の時間は孤独を埋めるためWeb上にいることが多くなった。
 インターネット上にいれば誰かしらがいる。
 知人以上友達未満の関係でも孤独を紛らわされた。
 優しい人の振りをするのは簡単だった。
 可愛いアバターで今日も交流を深める。
 ふと時計を見ると10時を回っていた。
寄り添うように彼の隣に座ると、まるでおならの音のような音が轟く。
「凄いオナラだね」
 と彼は笑いながら言った。
 おならをしていないのにおならをしたと勘違いされるほど恥ずかしいものはない。
 クッションの下にブーブークッションが出てくる。
 このおもちゃを仕掛けたのは彼だろう。
何の気なしに窓越しに校庭を見た。
 体育の授業が入っていない時間割だから、誰もいないはずだった。
 人影があった。
 見知らぬ人がぽつりと立っていた。
 どこから入り込んだのだろうか。
 昨今の事情で生徒以外の出入りは厳しくなっているはずだ。
 もしかすると宇宙人かもしれないと想像した
シーツのするりとした感触が気持ち悪い。
 サテンという材質が汗を吸ってべたべたと絡みついてくる。
 乾いたところを探し寝返りを打つ。
 しばらくすると汗でべったりと染みつく。
 なかなか深い眠りに落ちていかない。
 私は起き上がってシーツを交換することにした。
 リネンのシーツを広げる
今夜は快晴。
 鉛筆とプリントと星座早見盤を持って、外に飛び出した。
 夜空には無数の星が待っていた。
 想像したよりも星が多く見える。
 プリントの注意事項という欄を読む。
 早見盤で星座を確認する。
 夏の大三角形をまず見つけるとプリントに位置を書きこむ。
 定規を使って星と星を繋ぐ。
教室の温度は軽く30度を超えているんじゃないかと思う。
 教卓に飾られた花も萎れているし、幻覚だろうか、蜃気楼が見える。
 こういう時は妄想するに限る。
 正義のトイレというフレーズを思いついた。
 使用者は正義的な行いをしなければならないと思いこむのだ。
 場所は南階段の1Fだ。
夏休みに入ったからだろう。
 お隣さんの腕白坊主が爆竹を鳴らしている音で午睡から目を覚ました。
 無意識にかさぶたをむいていたらしい爪の中には乾いた血が残っていた。
 かさぶたのあとにはピンク色の柔らかな肌が露出していた。
 化粧品を入れているポーチから化粧水を取り出して塗る。
愛おしい船の中でのディナー。
 貴重な水を零してしまった。
 Gのない中では水飛沫は飛ばない。
 宙を泳ぎながら口を広げ、たゆたう水を飲み込む。
「残念だったね」
 と笑う準備をしていたAIに向かって言う。
 AIは「水がパーツにかからなくて良かったですよ」と皮肉気に言ってくる。
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