忍者ブログ
「 140文字の物語 」
[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

白色のワンピースを着た人形のように美しい少女は、そのままプールに飛び込んだ。
 浮かび上がってきたところで話を聞く。
 少女のぬれた目的は「これでお人形さんって言えないでしょ」と答える。
 そこには闊達な少女がいた。
 ニコリと笑った少女は最高の被写体だった。
 シャッターを押す。
PR
白鳥が印象的なアイコンのフォロワーさんが録画したDVDが溜まっていくと零していた。
 時間があるときに見ようと、興味のある番組を片っ端から録画していくとそうなる。
 我が家がその典型だ。
 比較的余裕のある日曜日は家事で追われる。
 溜まった洗濯物に、埃をかぶった家電の掃除。
昼間のプールはイモ洗いのようだった。
 泳ぐというよりは水に浸かるといったぐあいの混雑具合だった。
 花柄の水着を着た少女はプールの縁でおろおろしていた。
「浮き輪、いるだろ」
 と少年は少女に言った。
 「大丈夫だもん」
 少女はつよがる。
「いいからいいから」
 少年は少女に押し付ける
「またお菓子食べてる」
 お茶の間でケーキを食べていたら、妹に言われた。
「だって美味しそうだったから」
 駅前のケーキ屋さんの期間限定ケーキだった。
「ダイエットするんじゃなかったの? ケーキのカロリー知っている?」妹が正論を言う。
 ケーキのカロリーは知りたくない物の一つだ
今年の夏祭りも大成功した。
 運営委員会の打ち上げも歓喜に満ちる。
 お疲れ様と口々に言い合って、冷えた缶ジュースと缶ビールで乾杯した。
「あれ、缶ジュースなんだ」と年の近い役員が言った。
「ビール一缶飲みきれなくって」
「じゃあ一口どう?」
 口唇がついた缶ビールが差し出された
天界には見上げるほど大きい砂時計があった。
 砂が落ち切るまで、晴れが続く。
 ひっくり返せば今度は雨が続く。
 地上では干ばつが続いていて、農民たちは困っていた。
 砂が落ち切るまでだいぶ時間がある。
 地上に同情した天使が禁じられた目的だと知りながら、砂時計をひっくり返した。
ふらりと立ち寄った骨董市で、目が離せなくなった茶碗があった。
 墨で一本ラインが引いた模様が特徴的だった。
 導かるようにその茶碗を手に取る。
 ぽったりとした茶碗は持ち心地も良かった。
 値段も手ごろなので購入することにした。
 家に着いたら写真に撮ってアイコンにしようと思った。
朝日が目を差す。
「ごめん、煩かった?」
 袋に空き缶を詰めている女性が言った。
「まだ5時だから眠れるよ」
 と彼女は付け足す。
 俺は足元に転がっていたビールの空き缶を手渡す。
 新歓コンパの三次会で先輩の部屋で飲んでいたことを朧げに思い出す。
 手際の良い片づけをしばらく見つめる
「馬子にも衣装って感じだな」
「いや豚に真珠じゃね」
 少年たちは、少女の浴衣姿をからかう。
 僕は夢中になって、少年たちにかかっていく。
 あちらの方が人数が多いとか気にならなかった。
 蜘蛛の子を散らしたかのようにいじめっ子たちは去った。
「傷できてるゴメンね」
 少女は涙を流した
深海に沈んだような瞳の少女は、漆黒のドレスをまとっていた。
 少女の衣装は常に黒色だ。
 後見人は溜息をついた。
 持参した空色のドレスも無駄になりそうだった。
 彼女は彼女の意思で黒色のドレスを着ているのだ。
 どこまで抵抗するのかは分からないが、今日でないのは確かだった。
夏の暑さに辟易しながら、外に出た。
 コンビニでレモン味のアイスを買う。
 帰りながら、アイスを堪能する。
 家に着く前にあらかた食べ終わってしまった。
 ほんの残りが地面に落ちた。
 蟻が寄ってきた。
 巣穴から一直線に伸びる行列にニヤリと笑う。
 巣穴に水を入れる。
 バカな殺戮劇の開始だ
農業も情報の世界になってきた。
 種をまく時期もコンピューターで割り出す。
 農薬を散布するタイミング収穫に適した時期までもがコンピューターが管理する。
 農業をするのもだいぶ楽になった。
 水やりのタイマーで私は外に出た。
 時間通りに水をやると虹がかかった。
 さすがに計算外だろう
ふわふわの綿飴のような入道雲の下に人影がぽつり。
 入道雲のようにふわふわの髪をしている少年は道路に黒い影を残して歩いていく。
 その先は崖がある。
 私は叫んだ。
 少年は振り返り人懐っこい笑顔を浮かべ「止めてくれたのお姉さんだけだよ」と言った。
 とんでもない拾い物をしたようだ
閉園間近な動物園は人もまばらだった。
 横たわったトラや自由に泳ぐペンギンなどを見て回る。
 閉園のアナウンスが流れた。
 夕方特有の寂しさが混ざって別れがたく思った。
 今日のお礼を言おうとしたら腰に手が回ってきた。
 そのまま唇を奪われる。
 罠にはめられたことに気がつくのに遅れた
文化祭の準備のために、夏休み返上で登校してきた。
 教室の窓を全部開ける。
 密室だとペンキのシンナー臭で気分が悪くなるからだ。
 熱中症とどちらがマシかは分からない。
 学校のシンボル的存在の鯨に彩色していく。
 校門前に飾られるものだから手を抜けない。
 べニアの板にペンキで塗る。
PREV ← HOME → NEXT
忍者ブログ [PR]
 △ページの先頭へ
Templated by TABLE ENOCH