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「 140文字の物語 」
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「これ、どうかな?」
 メガネ屋で幼なじみの光は言う。
「似合うんじゃないかな」
「さっきもそのセリフ言った」
 光が言う。
 せっかくの日曜日に犬のように連れて来られればぞんざいになるのも仕方がないと思う。
「二学期からは静かなメガネキャラを演じるんだから、どれが良いと思う?」
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初めて自分の包丁という物を持ったのは小5の時だった。
 生まれて初めて作ったのはホワイトシチュー。
 牛乳の分量が多すぎてさらさらなシチューになってしまったが、両親は喜んで食べてくれた。
 以来、私は料理が好きになった。
 特にシチューは得意料理になってアイコンもシチューだ。
限りなくつくられた空間にアクセスする。
 ネット上のフリースペースで誰でもキーワードさえ知っていればアクセスできる。
 雪崩れるようにログインしてきた一団があった。
 ウサギ耳をはやしたアバターの少女が気になった。
 話しかけてみると好きなアニメが同じだった。
 さよならが辛い。
幼なじみの家のベランダからは、花火が良く見える。
 今年もお邪魔して一等席を占拠した。
 花火に興味がないのか、幼なじみの兄妹はベランダにやってこなかった。
「はい、お土産」と私は缶ジュースを渡す。
「はい、お返し」
 イルカがモチーフのペンダントをつけられた。
 心臓が跳ねた。
今日もテーマパークは混雑していた。
 ポップコーンを買うのに列を並んだ。
 気がついたら友人とはぐれていた。
 混乱していると、見知らぬ人が指さして友人の居場所を教えてくれた。
 礼をして友人と合流する。
 振り返ると、教えてくれた人はいなかった。
 幻覚だったのだろうか。
最後にデートをしたのはいつだっただろうか。
 メールを出すのもこちらからで、返信も途切れ途切れだった。
 二言目には「仕事が忙しいんだ。もう少しで一段落するから」と言う。
「仕事と私、どっちが大切なの!?」とうとう言ってしまった。
 答えは決まってるから知りたくないことだった
焼きたてのクッキーを鞄に仕舞うと家を出る。
 途中の道で幼なじみと合流する。
 今は廃墟と化した村はずれの家は、二人だけの秘密基地だった。
「今日はクッキーを焼いてきたよ」幼なじみに伝えると「どおりで良い匂いするはずだな」
 幼なじみとクッキーを半分個にする。
 まだ温かかった。
「別にあなたのために買ったんじゃないから」
 今日も幼なじみの荒ぶるツンデレっぷりから、朝が始まる。
「ありがとう」
 お礼を言うと幼なじみの頬が真っ赤に染まる。
 贈り物の品はフクロウのキーホルダーだった。
 未来は苦労知らずにいきたいものだ、と思った。
「礼なんていいんだから」
通信速度を見ると黄色のシグナルが点滅していた。
 速度が遅れていることを示していた。
「マスター、通信速度が徐々に遅れています。
 これ以上の負荷に耐えられそうにありません」
 船のAIがぶつぶつとノイズをのせて通信してくる。
「一度、船に戻るよ」と答える。
 船外作業は中断だ。
特別招待された深夜の遊園地。
 招待客だけだからアトラクションで待たされることはない。
「一番目はメリーゴーランドって約束したじゃない」
 私はフリーフォールの恐怖から落ち着いてやっと言った。
「浮気者!」
「ゴメン。
 帰りにチャーシューラーメン奢るからさ。
 許してよ」
 と彼は言う
親と大喧嘩して家を飛び出した。
 行く当てなんてなかったから、学校に何となく来てしまった。
 仄かな光が見えた。
 真夜中の校庭に円盤型の船が着地した。
 一人の宇宙人が降り立った。
 それが私たちの出会いだった。
 どこから見ても日本人にしか見えない恋人が宇宙人だというのは秘密だ。
一年に一度の夏祭りだから、浴衣に袖を通す。
 髪はポニーテールにしてもらった。
 祭り太鼓が遠くから聞こえてくる。
 わくわくした気持ちになる。
 玄関には幼なじみが待っていた。
 急ぎ足になって髪がなびく。
「浴衣、似合ってるじゃん」
 幼なじみはそっぽを向いて言う。
「ありがとう!」
「今までお世話になりました」頭を下げる。
 その人は新聞を読み続けている。
 短くはない歳月を過ごした家から立ち去る日が来て惜別の念に駆られているのに、家主は平然と日課をこなしていた。
 新聞を睨む。
 そうしていないと泣いてしまいそうだったから。
「ありがとうございました」
火避けの神様に今日はレモンを供える。
「今日もよろしくお願いします」と柏手を打つ。
「よかろう」声がした。
 私は驚いて神棚を見つめる。
 レモンをかじる青年が目の前に下りたつ。
 悲鳴を上げる。
「荒ぶる可能性があるとは思っていたけど巫女に適任だね」
 お婆ちゃんがやってきて言う。
38.5度。
 独り暮らしの辛さを感じるのは、こんな時だと彼女は思った。
 薬局で処方してもらった水薬を飲む。妙に甘ったるい味が舌に残る。
 風邪のときはミカンの缶詰を食べると元気になれた。
 冷蔵庫で冷やされているミカンの缶詰を開ける。
 冷たいミカンの甘みが美味しかった。
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