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「 140文字の物語 」
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二人がいつまでも一緒の未来を歩めるようにと、竜神様にお願いした。
 永遠なんて信じていなかったけれど、この恋は永遠にしたいと思った。
 業務用の才能ならあるけれど、恋愛に関しては才能が一欠けらもない。
 だからこそ、不安になって神様にお願いをしたくなったのだろう
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情報誌によると七夕祭りらしい。
 浴衣を着て電車に乗る。
 降りると駅前からお祭りの熱気が伝わってきた。
 さっそく屋台でかき氷と頼む。
「お嬢ちゃん、サービスだよ」
 的屋のおじさんが言う。
 そんなに幼く見えたのだろうか。
 お姉さんの年齢なのに。
 それともリップサービスだろうか。
夕方の映画館は空いてて、中央の良い席が取れた。
 切なくなるような話だと聞いていた。
 映画が始まるとスクリーンに釘付けになった。
 スクリーンの中の恋人同士が抱き合う。
 二人の前には蝋燭が灯ったショートケーキ。
 貧しいながら用意したケーキだった。
 思わずこちらも涙ぐむ。
いつでも春爛漫な虚構世界。
 可愛らしいアバターに身を転じて楽しむ優しい世界だった。
 現実世界とは違って、何もかもが平等だった。
 その中で、彼は宇宙人のように異質な存在だった。
 虚構世界では禁じられているいくつかのルールすれすれで、ロールしている。
 関わり合いになりたくない
両親がフルムーン旅行に行くらしい。
 仲良きことは美しきかな、と娘の私は思った。
「留守を守ってね。しっかりしているから大丈夫だと思うけど」
 母がおろおろと言う。
「いくつだと思っているの?一人でも大丈夫だよ。それより旅行を楽しんでね」
 私は言う。
「何かあったら電話してね」
3年間通った学校とも、今日でお別れだ。
 惜別の念が湧いてくる。目頭が熱くなってきた。
「卒業おめでとうございます」後輩が水晶で出来たピンブローチを配る。
 泣き出さないようにと思っていたから、睨みつけるような表情になってしまった。
「ありがとう」後輩に礼を言う。
彼が桃色のPSPをカチカチといじっている。
 何をやっているのか気になって覗き込む。
「何だよ、いきなり」画面には穏やかな脇役が映っていた。
「放置されているんですけど」
「お前だってケータイいじってじゃないか」彼に切り替えされた。
 乙女ゲーをやっていので強く返せない。
一人、月を見上げる。
 明日は満月だ。想いを伝えるのに絶好のチャンスだった。
 缶ビールを飲みながら、明日のシュミレーションをする。
 帰り道にさりげなく二人きりになるのが、一番勇気を使うところだった。
 きっと大丈夫だ。
 夏目漱石が好きな彼女に「月が綺麗ですね」と言うだけだ。
ふわふわの恋愛だった。
 引き離されることなんて想像したことがなかった。
 いつまでも二人が一緒にいられると信仰のように思っていた。
 別れは唐突に訪れた。
 少女が肺を病んで、転地療養することになったからだ。
「手紙書くよ!」少年は言った。
「私を忘れないでね」と少女は言った。
閉店作業に追われる早朝の居酒屋。
 夜勤手当がつくものの、過酷なバイト先だった。
 眠気と戦いながら片づけていく。
 テーブルの上に箱が置き去りになっていた。
 中身を改めると一対の指輪が入っていた。
 愛し合う恋人たちの象徴のような忘れ物に店長に報告した。
 制服を脱いで仕事を終える
今日は親友とショッピングに街まで出てきた。
 片田舎とはいえショッピングモールはそれなりに盛況だった。
 街中をウィンドウショッピングする。
 なかなか欲しいデザインのワンピースがない。
「使者だって」親友が服の裾を引く。
 視線の先にはゆる系キャラの着ぐるみが風船を配っていた。
小さな燈子は知らなくていいことだ。と力強く宗一郎は言った。
 何でも知っている幼なじみがそういうならば、そうなのだろう。
 宗一郎は優しく燈子の頭を撫でてくれた。
 それだけで充分だった。
 未来なんて知りたくない。
 今、この瞬間だけでいい。満たされるということはそういうことだ。
駅のホームで同級生を見つけた。
 珍しいこともあるもんだと思い声を掛けた。
 少女は小さな悲鳴を上げた。
 スプレー瓶が転がる。
 それを拾い「驚かせてごめんな」と謝る。
「こっちこそ」
 少女はスプレー瓶を持て余しているようだった。
「それ中身は?」
「香水なんだ」困ったように笑った。
前世の記憶を頼りに、彼女を捜す。
 青年と少女の関係は最弱の関係だった。
 守ることもできずに、生涯離れない誓いを立てることもできなかった。
 それでもパートナーでいてくれた優しい妖精の彼女を今世でも求める。
 今度こそ、最期まで守り抜くと心に誓う。
 人ごみの中視線をやる。
体の中にはとくんとくんと鳴る時計が入っている。
 1周すると歳を一つ重ねる。
 私の体の中の時計は17周と半回った。
 18歳までまだ半年ある。
 R-18 の文字に年齢詐称したいと思った。
 私の体の時計は未対応なのだ。
 どうしても読みたい本だが大人向けなら仕方がない。
 半年の我慢だ
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