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「 140文字の物語 」
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初恋の相手は、ピアノが上手だった。
 音楽室でピアノをよく弾いていた。
 それを聴くのが放課後の楽しみだった。
 告白したことはなかったけれど、二人の気持ちは繋がっていると思っていた。
 幸福な日々がいつまでも続くと思っていた、あの日まで。
 彼にも宇宙戦争行きの赤紙が届いたのだ。
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白金色の頭髪の少年が、また一番だった。
 それは私がまた二番だったということだ。
 テスト結果が貼り出された廊下で、私は握り拳を作る。
 どうしても一番になれない。
 少年はやすやすと満点の答案を出す。
 テストの結果なんて気にしていない感じだった。
 少年は一瞥しただけで立ち去る。
夏休み最後の川遊びをした。
 何度も遊んだ場所だからと、気を抜いていた。
 幼なじみが川底に足を取られて溺れたのだ。
 すぐに救急車で搬送された。
 幼なじみは生死の境を彷徨った。
 死んだら私の罪だと思った。
 あれほど神様に願ったことはなかった。
 幼なじみは無事助かった、目が潤んだ。
神様といのも忙しい仕事だ。
 魔王に支配されて、勇者が世界を救うという業務用の世界観を購入してしまったのも仕方だないことだった。
 せめてのオリジナルティとしてガイコツを赤色に染めた。
 王様の命令で勇者は魔王討伐に出ることになった。
 力強い仲間と共に、世界を開放していく。
アイコンを変えようと思った。
 自然物が良いかな、ときょろきょろと辺りを見渡す。
 家猫と目が合った。
 次のアイコンは猫にする。
 デジカメを持って、猫を追いかける。
 あちらも写真を撮られることに気がついたのか、一時も留まってくれない。
 猫の走る速度の方が早くてピンボケする。
死神に「愛してる」と告白された。
 私は笑い転げてしまった。
 これから自分の命を刈り取る者に、告白されても困る。
 どうすればいいのだろうか。
 息が続かないほど笑ってしまった。
「私は変なこと言ってしまっただろうか?」死神は白皙の美貌を曇らせる。
 また笑いの発作が起きた。
太陽は落ちかかっていて蜂蜜色だった。
 空に溶けていく太陽を見ず、彼女はうつむいていた。
 夕方の海辺はそれなりの人がいて、各々自由に時間を使っていた。
 僕と彼女にとってはいつもの寄り道だった。
 沈んでいく太陽を見送るのが日課だった。
 けれども今日の彼女は砂浜ばかりを見ていた
幼なじみは「おはよう」と眠そうな声で挨拶してきた。
「眠れなかったのか?」心配して訊いてみたら
「ついDVDを見ちゃって」大きな欠伸つきで答えが返ってきた。
 幼なじみは軽々しく、指先を軽く握る。
 登下校の際のクセだったが、もう高校生だ。
 いつかは改めなければと思っている。
冬の寒い日に拾ったねこだから、冬。
 段ボールの中で、弱々しげに鳴いていた。
 見つけた私は、すぐに抱き上げ動物病院に連れて行った。
 冬は小さな体に、3本もの注射を打って奇跡的に助かった。
 両手のひらに乗るぐらいのサイズの冬は私の天使だった。
 冬が来てから家には笑いが絶えない
台風が過ぎ去ってわずかに風が変わった。
 涼しげな物憂い秋の風が吹く。
 いつの間にか夏は静かに立ち去ってしまったのだ。
 それが哀しかった。
 季節は巡り行くものだと知っていても、去って行った季節は物悲しい。
 脳裏に思い出がよみがえってくる。
 友達と一緒に遊んだ記憶が想い出になる
がむしゃらに働いたことが認められた。
 理不尽さに泣きそうな日もあった。
 絶望に負けそうな日もあった。
 その足跡は忘れられない。
 今、ようやく対等だと認められたのだ。
 会社始まっての大きな仕事だという。
 それを任された。
 今までの頑張ってきた自分を褒めてやりたい気分だった。
恋は憂鬱な罠に引かかったところから始まった。
 愁いを帯びた表情に引かれたのも、もう過去のこと。
 彗星のように通り過ぎていった。
 今は運命が別れの季節を用意していた。
 仮面舞踏会で共に踊ったのが、つい先ほどのことのように思い出される。
 今は敵同士に別れてしまったのだ。
景色が良いと評判の露天風呂を楽しみで宿を取った。
 わくわくしながら体を洗う。
 すると天気が崩れていくのが、大きな窓越しに見て取れた。
 露天風呂を半分諦めて大浴場の方に浸かる。
 温泉成分が肌をもちもちにしてくれるみたいだ。
 露天風呂をの方を見る。
 雨が止み、虹がかかっていた。
僕は空色のリュックサックを背負って、道を歩いていく。
 あんなにも順調だったのに、今は立体迷路を右往左往している。
 この道はさっきも通った。
 僕は不安で泣き出したい気分になったけれど、我慢する。
 ゴールが見えなくても、いつかはたどりつくと信じて。
 迷路を歩いていく。
今日こそ告白をすると決めて、夜のプラネタリウムに誘った。
 眼鏡が似合う才女だから、新しくできたプラネタリウムに興味があるんじゃないだろうかと、考えに考えてのお誘いだった。
 彼女は眼鏡の奥の瞳をきらきらと輝かせながら、二つ返事をした。
 そのギャップも可愛くて二度惚れした
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