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「 140文字の物語 」
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ケアレスミスで、また満点を逃した。
 満点取れるまで続く小テストだから、笑いごとではない。
 次々に級友はクリアしていく。
 とうとう最後の一人になってしまった。
 夕方暮れなずむ教室で小テストの答案とにらめっこする。
 鉛筆を置くと先生が採点し始めた。
「満点だ。よく頑張ったな」
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白い封筒を持ってポストの前に立っていたら「失礼。ちょっと拝借してもよろしいでしょうか?」と壮年の男性が声をかけてきた。
 見た目は紳士風だが、強引に封筒を取り上げようとする。
 抵抗したが、封筒は男の物になってしまった。
「おや?切手が貼られていない。どういうことですか」
ある日、異界への入り口が開き、モンスターが徘徊する土地になってしまった。
 人間が安心して暮らせる場所はわずかになってしまった。
 銅像を融かして武器を造った。
 それを手に勇猛果敢な若者たちは異界の入口へと向かった。
 それを眺めるのは入り口を開いた主。
 観賞用の遊びに笑む。
指先のかさぶたを思いっきり剥がしてみた。
 赤ちゃんの肌が露出した。
 血は出なかった。
 赤いマニキュアを爪に塗っていく。
 十指をすべて塗り終わると、満足して瓶を元に戻した。
 今夜もバーに繰り出して一晩の恋を求める。
 恋はゲームのようなものだ。
 古くなったらかさぶたのように剥がす
昔むかし、あるところに書物が好きな男がおりました。
 そんな男を恋しい想いを抱いた娘がおりました。
 書物になって男に愛されたいと何度も願いました。
 逃げ切れない恋情に娘はどんどんやつれていきました。
 病床で想うのは男のことばかり。
 諦めることなどできようはずがありません。
蜜柑色のランプが灯る居酒屋に、同僚を誘った。
 夜の居酒屋は稼ぎ時なのだろう。
 店員がキビキビと働いていた。
 同僚と乾杯をする。
 それから1時間後、酔いがちょうどよくまわってきたところで、俺は同僚に告白した。
 結果はバツ。そういう相手として見られないと思い切り振られた。
「おはよう」バスの停留所で彼女と朝の挨拶を交わす。
 朝は30分に1本のペースでやってくるバスなので、まったりとした雰囲気になりがちだった。
 数学の予習をやってきたかとか、英語の小テストの点数とか、話題は尽きない。
 彼女はそっと、俺の指を握る。
 温かいぬくもりに思わず笑む
魔術を志す者が集う学園都市では、文化祭が開かれていた。
 魔術を使えない一般人でも立ち入りOKなのは、この文化祭の間だけだ。
 そのせいか、都市はどこに行っても混雑していた。
 学園都市のマスコットの鯨の飛行船がゆったりと空を飛んでいた。
 メイン会場で魔術対決がそろそろ始まる
急に会社の飲み会が入った。ゴメン。今日は会えない。と、顔文字一つないメールが届いたのは、夜の6時だった。
 これで二度目だ。
 どんなに約束をしていても、会社が優先される。
 ご飯時で、どこもかしこも混雑していた。
 お一人様できるような雰囲気ではなかった。
 大人しく家に帰った。
先ほどまで感じていた温もりを王の使者に託した。
 早くこの気持ちをDeleteしなければ、次の子どもを育てられない。
 託した子どもの分、抜け殻になったように感じた。
 初めての経験ではないけれど別れの瞬間というものになかなか慣れないでいる。
 適性ありなのだから不思議なものだ
担任の先生のギャグがいてつく中学校生活は、それなりに退屈で、それなりに面白かった。
 今年は彼女と同じクラスになれたのでプラス評価だ。
 彼女から漂ってくるふんわりとした空気は和む。
 彼女は周りの女子とは違った。
 紅茶を淹れるのに、デジタル時計を使わず砂時計を使うように
仕事で家を留守にしている間に、家の中は無法地帯になっていた。
 台所では蟻が行列を作っていたし、ムカデも我が物顔で歩いていた。
 天井には蜘蛛の巣が張って、小蠅が飛んでいた。
 どうしたらいいのか分からず、とりあえずWebで駆逐方法を検索する。
 綺麗な我が家を取り戻さなければ
昔むかし、あるところに夢見がちな男がおりました。
 男は海の底の竜宮城があると信じていました。
 ある日、数え歌を唄いながら仕事である漁をしていたら、亀が引っかかりました。
 男は亀を離してやりました。
 数日後、あばら家の戸を叩く音がしました。
 すーっと月の光が差し込みました。
次に観られるのが8年後ということで、深夜の公園に出かけた。
 彼女がベンチを発見して、一緒に座る。
 缶ビールと缶チューハイで月見酒だ。
 天頂に輝く月は明るい。
 彼女は俺の手を取ると「生命線短い」と手のひらをなぞる。
「永遠に別れない魔法があれば良いのに」と彼女は言った。
早朝の駅は人気がない。
 家を出るときから危ないなと思っていたけど、入場券を買ったあたりで我慢の限界だったらしい。
 彼女は泣き顔で、俺の両手のひらを両手で包む。
「たった一泊の出張だから、大丈夫だよ」俺は妻になったばかりの彼女に言う。
 バカップルに見えるんだろうなと思った
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