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「 140文字の物語 」
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魔術学院の休校日に、缶ビール片手に気ままにお花見をしていると、初恋の相手とバッタリと出会った。
 告白することなく終わった恋だから、彼女にとっては懐かしい友人だろう。
「元気だった? 今、何しているの?」立派な魔女になった彼女は眩しかった。
「久しぶりだね」と笑いかける
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早くしないと演奏の順番が回ってきてしまう。
 控室の鏡を見ながらイヤリングをつけようとするのだが、ポロリと外れてしまう。
 緊張で手が震えているから、上手くいかない。
 ねじを巻き、どうにかつける。
 緊張に弱いのだ、本当に。
 舞台に立てるだろうか。
 演奏がミスなく終わりますように
彼は華やかな外見の持ち主だ。
 その隣に立つことは、かなり緊張が強いられる。
 その上、他のカップルの尾行なんて任務は気が重い。
 男性が視線に気がついたのか、ふいに振り返る。
 慌てて柱の陰に忍ぶ。
 早くデートが終わってくれないかなぁと、ぼんやりと考える。
 そうすれば家に帰れる。
パズルのピースがバラバラと分けられる音がした。
 写真を伸ばして作られた世界に一つだけのパズルだ。
 被写体は私だ。
 自分の顔がバラバラにされるというのは恐怖があるものだと知った。
 角にあたるピースを探しながら、向かい側の椅子に座る男性を見る。
 理由をつけなければ会えない人だ
ウコンの力を飲む。
 ドーピングは終了。
 人肌が恋しくなって、憧れ先輩の前で失態を晒さないだろう。と予測する。
 今日は会社の飲み会だ。
 下っ端には失敗は許されない。
 ビールを注ぐときはラベルを上に向けて勢いよく注いでから、ゆっくりと注ぐ。
 瓶ビールの注ぎ方を復習する。
ものの数分で旗艦が沈んだ。負けが確定した。
 対戦相手はへらへらと笑った。
「やぁ、こんなに早く決着がつくとは思ってなかったなぁ。もしかして怒ってる?これはゲームなんだから、そういうのは水に流そうよ」
 ペラペラと喋るのウザくてグーでパンチをした。
 対戦相手は黙った。
環境の違いのせいか、早朝に目が覚めた。
 すんだ空気を吸いたくてベランダに出ると、タバコを吸っている人影があった。
「おはようございます」先輩に挨拶をする。
 先輩はしばらく考え「おはよう」と返した。
「練習室使うなら、鍵開けるけど?」と訊かれた。
 思い出してくれたようだ。
刃と刃がぶつかり合う。
 ジリジリと膠着状態が続く。
 少女は再度、剣を振るう。
 それを援護すように矢が飛んできた。
 目の前の敵は片付いた。
「大丈夫ですか?」矢を放っていた少年が駆けつけてきて言った。
「ありがとう」ちょっと恥ずかしかったけれど、指に指を絡めた。
練習室の扉を開いた。
 鍵はかかってなかった。
 後ろ手で鍵を閉めて密室の出来上がりだ。
 初恋の相手は練習室の窓から桜並木を見ていた。
「先輩、お花見ですか?」俺は訊いた。
「ここから見る桜が一等綺麗なのよ」手招きされ、俺は先輩の隣に立つ。
 桜よりも先輩の方が気になってしまった
普段はお茶と水だけで十分なんだけれど、ときどき炭酸が飲みたくなる。
 ふらりと立ち寄ったスーパーで、格安になっていたオレンジ味のジュースを買った。
 微炭酸ながらオレンジの味を殺していないジュースに夢中になった。
 500mlがあっという間になくなった。
 明日も買おうと思った
黄金色の髪を梳いていく。
 さらさらな髪は素直に櫛を通る。
 一部を取り分け結い上げる。
 鏡を渡すと少女は、はにかむ。
 吊るしてあったドレスを持ってきて、少女に着付ける。
「まるでシンデレラみたい」と少女は呟く。
「ガラスの靴はないけどね。王子様に出会えるといいね」と言った。
森に張られた蜘蛛の巣のように、ネット社会は広がった。
 それと同時に増える子ども時代の黒歴史も多くなった。
 消そうにもアーカイブが残る。
 ほんの数年前までなら、一部の人間しか知らずにすんだようなことがネット上でさらされて光の速度で広がってしまう。
 黒歴史が刻みつけれる。
螺旋階段を登って、屋上に辿り着く。
 用意してあった爆竹に火をつける。
 激しい音を立てて、爆竹ははじけていく。
 それが合図になったかのように、ビルの外でも爆竹が鳴らされる。
 派手な音に近隣住民が集まってきた。
 責任問題まで発展しそうだった。
 そうなったら責任は取るつもりだ。
床の上には家中の花瓶が集まっていた。
 花束を貰って帰ってきたのはいいものの、ぴたりと似合う花瓶があるか、どうかまでは考えていなかった。
 百合と薔薇の華やかな花束には、どの花瓶が似合うか探していた。
 透明でスクエアな花瓶をチョイスした。
 シンプルなのが一番だろう。
少女は勇気を出して、少年に走り寄った。
 無理矢理、指をぎゅっと握る。
 握られた少年は驚き、それから握り返した。
 少女の顔にパッと花が開く。
 どちらの体温か分からないぐらい手を繋いでいた。
 二人の間には言葉はいらなかった。
 少女は少年に寄り添う。
 少年は穏やかに微笑んだ。
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