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「 140文字の物語 」
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自宅の早朝のロフトで目が覚めた。
 腕が重いと顔を横に向ければ、見知ら知らぬ女性を抱いていた。
 記憶をたどってみるが、まったく覚えがない。
 元々アルコールを入れると記憶が飛ぶ体質だ。
 着衣の乱れはなかった。
 そのことにほっと安堵する。
 腕の中で眠る女性を起こすか否かで葛藤する
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朝の電車はいつものように混んでいた。
 もう一本先の電車に乗ればここまで混んでいないのだが、どうにも早起きができない。
 電車が大きく揺れる前に、堂々と、彼女の腕を軽く握る。
 つり革につかまれない身長の彼女が人波で潰されないように捕まえておく。
「ありがとう」彼女は笑った。
夏祭りは盛大だった。
 時代衣装に身に纏った美少女に目が行く。
 県の象徴花である桜の使者らしい。
 時代衣装を纏った集団はメインロードを歩きながらステージに向かっていく。
 カキ氷を片手に俺は集団の後をついて行く。
 人波で美少女を何度か見失いかけながらもステージまで追いかけた。
氷の入ったタンブラーをストローで一混ぜすると、カランという音がした。
 深夜のファミレスは空いていて、喫煙席には私たち一組しかいなかった。
 今日が終われば、また離れ離れになってしまう。
 次のデートの約束までが遠いから不安になってしまう。
 だからさようならが言い出せずにいる
新しい靴を下した。
 嬉しくなって学校まで歩いていくことにした。
 もう吐く息が白い。冬が到来していた。
 肌を切る風が冷たいけれども、歩いているせいかそんなに気にならない。
 自転車では見落としてしまうようなことに目がつく。
 たまには歩いてみるのも良いものだなと思った。
桜並木も葉を落として寂しい風景になっていた。
 喉が渇いて自販機を見ると、今や懐かしい牛乳瓶が売っていた。
 それを電子マネーで購入した。
 瓶入りの牛乳は美味しかった。
 グイッと一飲みしてしまった。
 枝だけになった桜並木をデジカメで録画する。
 次に来るときは霜柱を踏む頃だろう。
早朝のプラネタリウムは珍しい。
 プラネタリウムの裏話も聴けるというので、さっそく申し込んだ。
 当選券片手に彼と一緒に見に来た。
 数分後、隣から健全な寝息が聞こえてきた。
 彼の手の甲を噛み付く。
 桜色の痕がついた。
 痛みで目覚めたようだが、私は知らんぷりを決め込んだ。
失恋した。彼は私が生きている理由の全てだった。
 全力で恋愛をしていた。
 失恋した今、生きる価値がなくなった。
 リストカットをしようと風呂場に行く。
 携帯電話が鳴っていたが放置した。
 蛇口をひねる。水が流れ出す。と玄関が開けられた。
 親友が怒り顔で入ってきた。私の指に触れる。
夏休みに入って、しばらくして親友から電話がきた。
 今から会えないか、とどこか沈んだ声で言った。
 急いで準備をして親友が指定したカフェに向かう。
 親友はアイスコーヒーを飲んでいた。
 オーダーを取りに来た店員にカフェラテを注文した。
 親友は宇宙戦争への召集令状を見せる。
窓から入ってくる眩しい光が気持ち悪い。
 頭ががんがんと鳴っている。
 立ち上がろうとすると、つまづきそうになって、慌ててバランスを取る。
 喉が渇いた。気管支同士が引っ付いて吐き気が出てくる。
 胃が重たくて、鉛でも入っているんじゃないかと思う。
 典型的な二日酔いだった。
霞がかった記憶を追憶する。
 どんなときでも一人の女性が寄り添っていた。
 喜びも悲しみも分かち合ってきた大切な、たった一人の存在。
 記憶は贅肉を剥ぎ取られ、美しい想い出となる。
 立ち上がり、テーブルから煙草を取る。
 火をつけてまた椅子に座る。
 彼女は煙草が嫌いだったと思い出す
歌を忘れた鳥は屍になった。
 その代わりにと私は連れて来られた。
 ツタのように見える鉄格子の中、淡い色のドレスを着せられて閉じ込められた。
 私はそこで知っている限りの歌を唄う。
 退屈顔をした男性のために。
 物語にするなら私は鑑賞用の主人公だろう。
 歌を唄うためだけにいる。
一人で火星まで旅行するのは、初めてだ。
 トランクに必要な物を詰めていく。
 火星に引っ越した友人に会いに行くのが目的だ。
 着替えだけでいいよと友人は言ったが、そういうわけにはいかない。
 地球産の手土産を持っていかなければ。
 買ってあったクッキーをトランクにいそいそと詰める。
紅の空に亡者となった幼なじみが映る。
 遥か遠くまで旅を続けるのだろう。
 鞄がパンパンに膨らんでいた。
 生者の私がついて行ってはいけないような場所に幼なじみは旅立っていく。
 それが辛くて「連れてって」と口にした。
 幼なじみは首を横に振る。
 私は無理矢理幼なじみの腕を握った。
長袖が必要な季節に入りかけていた。が屋内型の温水プールには関係なかった。
 昼のプールの水温は快適だった。
 星占いも一位だった。
 運が後押しをしてくれたように、水の中で自由に泳げた気がした。
 プールサイドで「自己新記録おめでとうございます」マネージャーに言われて抱き合った
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