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「 140文字の物語 」
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友だちが通うからというだけで、同じ高校を受験した。
 受験勉強を形だけでもしていたので無事入学できた。
 友だちに新しい友達ができて、その輪に入れて貰えた。
 ずっと流れに乗ってきた。
 このままでは一人で何もできない子になってしまう。
 私は文芸部に入部を決めた。
 友だちはいない。
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洗濯をさぼった罰だった。
 シャツが一枚しかない。
 買ったもののまだ一度も袖を通したことがないシャツだ。
 俺は洗濯機が回す音を聞きながら、そのシャツを握りしめる。
 今日はこれを着ていくしかない。
 自分には派手目に感じるピンクのYシャツに袖を通した。
 ネクタイをしめる。
魔法学校の正門前に炎が広がっていた。
 炎の熱さから蜃気楼が見えた。
 これは炎を避け、正門を通過しろという過酷な流れだろうか。
 俺は正門前でしばし躊躇したが、炎の中に飛びにこんだ。
 熱くない。
 炎は見せ掛けだけだったようだ。
 生徒の度胸を図るためだけに設置されたようだった。
お茶を淹れていると、ご飯が炊きあがったことを知らせる電子音が鳴った。
 ご飯は炊きたてよりも少し置いた方が美味しい。
 私はお茶をゆっくりと楽しむ。
 秋積みのダージリンは奥が深い。
 ご飯を作る前に、戦友であるダイエットサプリを飲む。
 食前か食間に飲むと決められているサプリだ。
八百万の可能性で出会ったドッペルゲンガーだ。
「助けて」を聞こえた気がする。
 空耳ではない。
 ドッペルゲンガーは黒服の男たちに追いかけられていた。
 俺は割って入る。
 黒服の一人の鳩尾に蹴りを入れ、もう一人は背負い投げをする。
 飛び上がって顔面にパンチをお見舞いする。
運動会のクライマックスはクラス対抗リレーだった。
 クラス全員で百メートルトラックをリレーするのだ。
 足の遅い速いは関係なく全員出席のリレーだから、練習には熱が入った。
 とうとうその成果を果たす瞬間がやってくる。
 バトンを受け取ると私は走り出した。
夜の海辺は人気がなく、寄せては返す波の音だけがしていた。
 冷たい風が吹いていた。アルコールの入った体にはちょうど良かった。
 「そろそろ帰ろうか」と言う彼に「まだまだ」と返す。
 それを繰り返すうちにケンカ腰になってきた。
「置いて帰るぞ!」語気も強く彼が言ったのを無視した
「38.5度。完全に風邪だな」と彼は言った。
「病院まで付き添ってやるから、支度しろ」
 私は上目遣いで、両手にしがみつく。
「どうしても病院に行かなきゃダメ?」
「駄目だ」
「病院に行くと病気になっちゃったような気がするんだもん」
「立派な病人が何を言ってる」と彼は頭撫でる
夏祭りの昼のメインプログラムは超能力対決だった。
 部活仲間もエントリーしている。
 私は念力系ではなかったから応援に回った。
 じゃがバターを食べながら、部活仲間が出てくるのを待った。
 アナウンスが部活仲間の名を告げた。
 ステージに部活仲間が上がった。
 私は声を張り上げた。
ソファに並んで座っていた。
 借りてきたDVDを見ていた。
 手を伸ばして、彼の指先に自分のそれを絡めた。
 温もりが伝わってくる。
 こうして過ごす時間の数々が幸せだった。
 一人では見つけられないことも、彼と一緒なら探していける。
 そのことに大きく感謝している。
 深く噛みしめる。
天気予報はきちんとチェックしてきた。
 現実は大雨だった。
 ゲリラ豪雨だろう。
 治まるまで喫茶店で時間を潰そうと思った。
 皆考えることは同じなのか、喫茶店は混んでいた。
 電子書籍を開く。
 無料で読めるものを探し出して読見始めた。
 時間を忘れて読むことに没頭した。
 雨は上がっていた
女はゲームをテーマにした原稿を依頼された。
 今流行りのMMOを主題にすることにした。
 まずはやってみなければ分からない。
 一番人気のゲームにアカウントを所得した。
 綺麗なグラフィックに息を飲んだ。
 女は寝食を忘れてゲームに没頭した。
 原稿の締め切りは、もう間近だった。
窓を開けると歌声が飛び込んできた。
 まだ生まれたての歌声で、熟練した歌声とは違い深みが足りていなかった。
 まだまだだ、と思った。
 歌声は歌うのが楽しいと、その声を響かせていた。
 この時期にしかない初々しい伸びやかさがあった。
 いつまでも聞いていたい、と思わせる歌声だった。
深夜の畳の上で、人形相手に練習する。
「君を一生、守ると誓います」とプロポーズの予行演習。
 好きだの、愛してるだの、普段使わない言葉は言い慣れない。
 けれども、こういう時は特別な言葉の方が相手も嬉しいだろう、と思って、毎晩練習しているが、どうにも上手くいかない。
1学期丸々休んだ級友の家に、夏休みの宿題を持って行った。
 あまり気乗りしなかったが、小母さんが麦茶と菓子まで用意してくれたので、級友の部屋に上がることになった。
 宇宙人のように真っ白な肌をした級友は「ありがとう」と一言言ったきりで黙り込む。
 幻覚じゃないことを知る。
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