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「 140文字の物語 」
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インターホンが鳴ったので、ドアを開けた。
 オレンジ色の光が差し込む。
 同級生だったので、上がっていくことを勧めたが固辞されてしまった。
 玄関で立ち話も何だか、と思う。
 同級生は中ぐらいの箱を押し付けるように手渡された。
 プレゼントらしきものを受け取ると、そのままわかれた。
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彼女が遠慮がちに、俺の右の親指にふれる。
「ここは、あなたに会えた日」と呟く。
 両手を指先でなぞる。
「あなたを好きになった日」と人差し指のところで言う。
「両想いになった日」と薬指のところで言った。
 過去を振り返るように指先がなぞる。
 ちょっとくすぐったかったけど我慢した
修学旅行の部屋割りは嬉しいことに相方のなるちゃんと一緒になった。
 就寝時間になっても話が尽きない。
 うつらうつらしてきた。
 なるちゃんが起き上がってベランダの方に出ていった。
 それから落下音。
 私は飛び起きて隣のベッド見る。
 幻覚だったのだろう。
 なるちゃんは眠っていた。
水たまりに車のオイルが入って虹色の膜がはっていた。
 青空を写す水たまりが濁ってしまっている。
 私は長靴で思いっきり水たまりを踏んだ。
 ポシャンと水が跳ねる。
 こんなの全然、綺麗じゃない。
 私は次の水たまりを探す。
 青空を写す綺麗な水たまりが見つかるまで、水たまりを踏み続ける
雲が広がっていて、夜空が見られなかった。
 正確には星が見えなかった。
 明日は晴れるだろう、とかばう言葉を用意していたけれど、必要はなかったようだ。
 少女の瞳は未来を見つめていた。
「明日も見に来ようね」と少女は言った。
「ああ、もちろん。明日も見に来よう」と約束した。
液晶モニターでまとめサイトを眺めていた。
 螺旋階段をまとめたサイトを端から端まで見る。
 一言に螺旋階段と言っても、色んな種類があり、味わい深いものだということが分かった。
 まとめサイトの管理人に感謝しながら、螺旋階段をまじまじと見る。
 まとめサイトをお気に入りに入れる。
つくられた僕にも話しかけてくれる人がいる。
 今日もドアから人影がのぞく。
「ご機嫌よう」とその人は言った。
 だから僕も響き合うように「ご機嫌よう」と返した。
 するとその人は嬉しそうに笑みを零した。
 僕はその笑顔が好きだから上手に話せたことが嬉しくなる。
 もっと話がしたくなる
人気のない朝の坂道を下っていく。
 毎朝のことだから体が覚ええている。
 考えに耽りながらでも、足は規則正しく道を歩いていく。
 今朝、鏡を割ってしまって多少の不便を被っている。
 新しい鏡を買わなければならない。
 同じタイプの鏡が近所に売っていれば良いのだけれども、と考えていた
去りゆく夏の縁側。
 種無し西瓜を幼なじみと食べていた。
 よく冷えた西瓜は美味しかった。
 大きな皿いっぱいあった西瓜は皮だけになった。
 声を合わせてごちそうさまをする。
 片づけようと立ち上がると幼なじみの手が伸びてきて、嬉しそうに、指をぎゅっと握ってきた。
 俺は視線を逸らした
街中を歩いていたら新手のナンパされた。
 いや、宗教の勧誘かもしれない。
 どちらにしろ怪しい人物に声をかけられた。
 自称、宇宙人は友愛の使者だと言う。
 地球人と仲良くなるために、こうして声をかけているそうだ。
 話を聞いているだけでも胡散臭い。
 どうして捕まちゃったんだろう。
彼女の手が伸びてきて、白い指先が口唇をなぞった。
「口唇、荒れてるよ」と彼女は言った。
「痛そう。リップクリーム貸してあげるよ」彼女は心配そうに言う。
 カバンからリップクリームを出すと、問答無用に俺の口唇に塗る。
 これって間接キスだろ、と気がつき恥ずかしくなる。
「待ち合わせに5分遅れた罰として、私への気持ちを正直に言うこと」彼女が言った。
 たった5分でも遅刻は遅刻だ。
「メールも電話もなかったから」彼女は言う。
 心配をかけたことに気がつきハッとする。
「ゴメン。心配かけた」俺は頭を下げた。
「愛しているよ」俺は正直に言った。
悪魔たちが通う悪の高校がありました。
 悪魔が悪魔らしく振る舞えるように教育する学校です。
 ある一定の年齢になると悪魔は悪の学校に通わなければなりません。
 無事卒業すれば一人前の悪魔です。
 今、学校で流行っているのは墓標集めです。
 夜闇に紛れて墓標をこっそりと集めるのです。
新月だから星がいつもよりも輝いて見えた。
 青色硝子を入れたような景色に溜息をつく。
 静かに眠るような廃墟をモデルにシャッターを切る。
 歳月が降り注いだ廃墟は絶好の被写体だった。
 星明りだけが頼りの撮影は順調だった。
 廃墟が在りし日を忍ばせる。
 フィルムがなくなるまで撮った。
子供たちも目覚めていない早朝の公園は彼女と貸切だった。
 ブランコに腰掛ける。彼女はブランコを揺らしながら笑う。
 そんな彼女を見て、俺も微笑んだ。
 俺は腕時計の数字を見た。
 学校に行くのはだいぶ早い時間だった。
 楽しそうにはしゃぐ彼女を目で追いかける。
 心まで温かくなった。
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