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「 140文字の物語 」
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騒々しい幼なじみが今日もやってきた。
 幼なじみの賑やかさに辟易していた私は図書館から借りてきた本を試してみることにした。
「そこまでだ。ここは静かな寝室だ」と暗示をかける。
「体がどんどん重くなってきたはずだ。ほら瞼も重くなってきた」と続けると幼なじみは眠ってしまった
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深夜のブランコは彼女と俺の二人きりだった。
「誕生日だったのに悪かったな。仕事がどうしても終わらなかったんだ」と俺はみっともない言い訳をする。
「お仕事じゃ仕方ないよ」彼女は涙の跡を隠すように頬をこする。
「本当は昨日、祝いたかったんだ」俺はプレゼントを取り出した。
天頂に満月があった。
 流れ星を探すには不向きな夜だった。
 真夜中に二人きりになる口実だったから構わない。
 あと何夜こうして過ごせるのだろうか。
 残り時間の少なさに身震いする。
 ふいに彼女が上目遣いで、指先に指を絡めてきた。
 冷たい指先にドキッと心臓が跳ねた。
 指先に唇を落とす
使い魔のねこが逃走した。
 街中を走るねこを箒にまたがって追いかける。
 ねこは素早く裏路地に潜り込む。
 狭い道だが、どうにか通れる。
 箒のスピードを上げる。
 ドンガラガッシャンと物が倒れた音がしたが気にしない。
 路地を抜けると広場だ。
 捕獲用の魔術を展開する。
 ねこは引っかかった
明るい太陽姫と控えめな月姫がいた。
 空を彩る星の姫たちは二人の姉妹に憧れながら、夜を彩った。
 真昼の月姫は、白く頼りなげで見る者を夢中にさせた。
 夜ともなれば輝きを増して、見る者を魅了した。
 今宵も夜闇のドレスを纏って天頂を目指して、ゆっくりと星姫たちと歩を進める。
白木の棺桶の中には、故人が愛した薔薇で敷き詰められた。
 まるで眠っているようだった。
 今にも起きだしてお喋りをしそうなほど美しい死体だった。
 娘の婚約者は慟哭する。
「嘘だと言ってくれよ」と涙する。
 言霊にふれるから誰もが無言だった。
 死者が生き返ったら大変なことになる。
小さな公園の鉄棒に、男は寄りかかっていた。
 久しぶりの晴れに、日光浴をしていたのだった。
 公園でしばらくぼんやりとしているとやんちゃ盛りの子供が集まってきた。
 何をするかと思っていたら、爆竹に火をつけた。
 激しい音を立てながら爆竹は爆ぜていく。
 それが何だか気持ち良かった
巨大な建物中で迷子になった。
 あの時、手を離してしまった自分を憎む。
 涙ながら歩いていると「どうしたの?」と声をかけてくれた人がいた。
 友達と逸れたことを話すと、迷子センターまで案内してくれた。
 親切なお姉さんたちは優しくお茶をくれた。
 アナウンスで友達は走ってきてくれた
朝日が眩しい。
 結局、高架下の居酒屋で徹夜で飲んでしまった。
 泣き上戸の同僚は、千鳥足だ。
 好きにすればいいと言ったのはミスだった。
 まさか朝まで付き合わされるとは思ってなかった。
 第一、涙が卑怯だった。
 放って帰れなくなってしまった。
 始発の電車を待って、駅に向かう。
彼女が唐突に海が見たいと言った。
 彼女の気まぐれはいつものことだったので、電車に揺られて海に向かった。
 着いたころには日は暮れていて、辺りは暗幕をかけたようだった。
 遠くで街の明かりが輝いていた。
 彼女は泣き顔で、俺の指先を握り締める。
 涙の理由は気になったが言わなかった
彼から見たら、私はどんな女の子なんだろう?ただのクラスメイト?話の合う同級生?仲の良い友達?どんなふうに思われているのか、知りたい。
 私は彼に恋しているから、とても気になる。
 胸に秘めた想いを伝えられる日が来たら良いのにと思う。
 ゆっくりでいいから好きになって欲しい。
属国として長きに渡り隷属していたが、一人の若者が立ち上がった。
 それは反響を呼び、若者の元に優秀な人材が集まってきた。
 若者は英雄として押し出されたのだった。
 独立運動は激しく、幾多の生命を奪っていった。
 それでも若者はめげることなく正義を貫いた。
 そして、独立を果たした
ケータイで話しながら空を飛んでいたら、危うく接触事故を起こしそうになった。
 箒同士がぶつかるところだった。
 ケータイはカバンにしまった。
 学校の正門をくぐり、箒から降りる。
 今日の一時間目は増える魔法だったはずだ。
 何を増やそうか。
 まだ決めかねていた。
 予鈴が鳴り響いた。
蚤の市で茶碗を購入した。
 ぽってりとした白地に描かれた模様が気に入ったのだ。
 久しぶりに茶をたてようかと思った。
 最近、心にゆとりが足りなかった。
 今は急ぐ仕事もない。
 休日らしくリラックスしても良いはずだ。
 家を帰る足が素早くなる。
 茶の味を想像しながら電車に乗った。
公演前に朝の劇場を押さえることが出来た。
 ゲネプロができる。
 今は夏だがシナリオは真冬だ。
 ステージの上は40℃を超えるだろう。
 キャストが汗をかきながら、凍える演技をしている。
 本当に寒そうに見える。
 キャストは袖まで戻ってくると、汗を拭ったタオルを捨てるように投げた。
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