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「 140文字の物語 」
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無口だけど優しい父、厳しいところもあるけど温かい母、私には甘い歳の離れた兄。
喧嘩することもあるけれど、きちんと仲直りできる。
理想的な家族だ。
何のとりえもない私だけが異分子のようで、不満だった。
そんなことはないと家族は言ってくれるけれども、私だけ浮いている。
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紫の大振袖に袖を通した。久しぶりの和装なので緊張する。
名前を呼ばれたので、ステージの袖から琴が置いてある赤い毛氈まで移動する。
琴は弾かれる時を待って輝いている。
スポットライトを浴びると緊張はクライマックスとなる。
客席を見渡すと師匠の優しい目とあった。
もう大丈夫。
雷雨轟く夜に裏取引は行われた。
世継ぎの君と市井の赤子が取り替えられたのだ。
それを知る者はごく一部だ。
15年の歳月が流れた。
市井の赤子は世継ぎの君として、試練を受ける。
世継ぎの君として生まれた赤子は、騎士としてそれに付き添う。
禁じられた運命が廻りはじめた。
夏休み最後の週、幼なじみは課題を抱えてやってきた。
こうなることは予測済みだ。
毎年毎年、宿題が終わらないと泣きついてくる。
それを支えてやるのが僕の使命のような気がする。
だから、今年の夏休みの課題も付き合ってやる。
幼なじみは「ありがとう」と何度も言った。
早朝の海辺をロードワークにしている。
 すれ違う人の顔にも慣れてきた。
 名前も職業も知らないけれど、朝の挨拶を交わすまでとなった。
 慣れとは不思議な物だった。
 俺の足が止まった。
 いつも笑顔で挨拶を返してくれる女性が顔面に傷をおっていたのだ。
 殴られた痕だ。
 救急車を呼んだ。
肝試しをすることとなった。
 くじ引きでペアを作って、一組づつ墓地を回ってくるというものだ。
 くじを引くと赤い印がついていた。
 同じ印を持った少女とペアとなった。
 少女は恥ずかしそうに、腕を指先でつついてきた。
「こういうの苦手なの」小さな声が告げた。
 俺は少女の手を握った。
急に腕を引っ張られて、公園のベンチに座らされた。
「靴を脱げ」命令口調で言われた。大人しく靴を脱いだ。
「靴擦れだな」彼はそういうとハンカチを水で濡らしてきて患部に当てる。
 それから絆創膏を貼る。
「送っていく」彼は言った。
 この後のデートはキャンセルのようだ。
 残念だった
貴重な古書の山に眩暈がした。
 時間すら沈んでしまったかのように、静かな蔵の中で古書たちは微睡んでいた。
 いつか誰かに読まれる日を夢見て。
 目についた一冊に手を伸ばす。
 流れるような達筆で書かれた日記だった。
 当時を知ることが出来る一級資料に、思わず慟哭した。
いつの間にか消えた高校時代の記憶。
 想い出の一つや二つがないか、焦って記憶をさかのぼる。
 唯一、覚えていたのは虫が好きな女子の姿だった。
 犬の散歩コースが一緒で、休みの日は連れ立ったかのように一緒に散歩をしていた。
 彼女は虫を捕まえては宝物のように俺に見せた。
コーヒーショップのポスターが貼られていた。
 化粧品のモニターを募集中らしい。
 無料で2週間分のサンプルが届くらしいから、太っ腹だ。
 私は携帯電話をカバンから出して、化粧品会社のサイトに飛ぶ。
 必要事項をちまちまと入力していく。
 温くなったコーヒーを飲みながら、届く日を待つ
早朝の遊歩道は気持ちがいい風が吹いていた。
 人気もなく、貸切だった。
 チャンスだと思ったら胸がドキドキしてきた。
 ズボンのポケットに入れてきた小箱を取り出す。
「これを受け取ってください」プロポーズをする。
「これ、何?」彼女は不思議そうに受け取って中身を開けると涙ぐんだ
友達と夏祭りにやってきた。
 駅前から並ぶ屋台にテンションが上がる。
「まずはブルーハワイのかき氷屋さん、見つけないとね」と友達は言った。
「え、どうして分かったの?」考えていたことを当てられて、超能力だと思った。
「祭りでブルーハワイを食べなかったことなんてないでしょ」
頭の中に鐘が入ってしまったようだ。
 ぐわんぐわんと頭に響く。
 真っ直ぐ歩いているつもりだが、地面が揺れて雲の上を歩いているように上手く歩けない。
 胃の中はぐるぐると回っている。
 吐き気がして、気持ちが悪い。
 原因は分かっている。
 深酒したのが悪い。
 今、後悔している。
パソコンで幻想的な風景写真を眺めていた。
 まとめサイトをマウスでスクロールしながら、見ていった。
 ふいに引っかかる。
 それはどこにでもある写真だったが、雲の形が見事だった。
 青空をバックに白い雲がまるで羊のように走っていた。
 どこかで見たことのあるような写真だった。
日曜日だからと家でゴロゴロしていたら、甥っ子の世話を頼まれた。
 幼児は予測ができない。
 さっきまでご機嫌だったのに、突然、火がついたように泣き始めた。
 幼児を抱えてリビングを回る。
 泣いたときは黄色のアヒルさんを見せればいいと姉が言っていたこと思い出す。
 幼児は泣き止んだ
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