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「 140文字の物語 」
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布団の中で、うつらうつらと微睡んでいた。
突然力強く、両手のひらに爪を立てられた。
驚いて布団から飛び起きた。
制服姿の幼なじみが睨みつけていた。
「始業式から遅刻する気?」
「え、もうそんな時間なのか?」
僕は時計を確認する。
身支度の時間を考えるとギリギリの時間だった。
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街中を魔女が箒で飛んでいく。
それを地上で羨ましいなと思う超能力者だった。
こちらは地道に歩いて行かなければならない。
空を軽々飛んでいく彼女たちが自由に見えた。
超能力で空中散歩が出来ない訳ではないが面倒くさい。
しかも地面を歩いたほうが早い。
格差を見せつけられた気分だ
どうして目覚めてしまったんだろう。
携帯電話のアラーム機能を止めながら思った。
夢の中では幸せだった。苦しいことも悲しいことも一つもなかった。
「おはよう」とメールを一通出す。
返事が返ってくるのはいつ頃だろうか。
すぐにでも返事が欲しかったが、それは無理だろう。
写真整理をしていたら過去の自分とご対面した。
化粧っ気一つなく笑っている少女は健康そうで、悩みなどなさそうに見えた。
化粧が崩れるから泣かなくなったのは、いつの頃だったろうか。
今の自分と過去の自分、どちらが幸せだったか分からなくなる。
比べるものではないと解っていても
暗黒の城に囚われたお姫様は苺の乗ったショートケーキのように甘く優しいお姫様でした。
季節は枯葉舞う秋の頃。
お姫様は窓辺で歌を口ずさんでいました。
お世話係の少年はその姿にときめきを覚えてしまいました。
最低限のことしか口をきいてはいけないと言い含められておりました。
液晶モニターとまな板を交互に行き来する。
今日は濃厚チョコレートケーキを作ってみようと思った。
包丁で板チョコレートを細かく刻む。
涼しいを通り越して寒い台所では、厄介な作業だった。
手が小刻みに震える。
寒いのを我慢しながら、次の作業の準備に移る。
お湯とボールを用意する
森が騒々しい。
こんなことが過去にもあったなと追憶する。
手元のランタンだけが頼りだった。
木々がざわざわと風に揺れている。
吹く風はどこか生温い。
獣の低いうなり声が聞こえてきた。
ひたひたと何かがついてくる音がする。
もう嫌だ!
ランタンの中の灯を投げる。
森から逃げ出した。
夕方、伸びる影を見つめながら、並んで歩いていた。
この道を歩くのは、あと何回あるんだろう。
卒業したらバラバラの進路が決定している。
あと何回、一緒に帰れるのだろうと考えていると、軽々しく、指を触れ合わせてきた。
冷たい指先をぎゅっと握り返す。
靴音だけが響く帰り道だった
夏休みの学校は閑散としていた。
練習室でピアノを弾いていると、ノックされた。
級友の男子生徒だった。
鍵を開けて招き入れる。
「何の用?」
「転校することが決まったから伝えに」男子生徒は鍵を閉めた。
それから唇を掠め取られた。
見知った相手だったが、宇宙人のようだと思った。
しっとりタイプのシャンプーを買って後悔した。
しっとりと言うよりべったりとした自分の髪に、涙したくなった。
いつものようにさらさらタイプのシャンプーを買えば良かったと、今更ながら後悔する。
しっとりタイプのシャンプーは姉に丸々あげよう。
髪質に気にしない姉なら喜ぶだろう
迷路の中で道に迷ってしまった。
さっきも通った十字路に、心臓が早鐘を打ち始める。
テレビで見た左手の法則で、進んでいく。
壁に左手をつけて歩いて行けば、必ずゴールできるというものだ。
そんなものに頼らなければならないほど、立体迷路は良くできていた。
ゴールの文字に脱力する
あるところに、光属性の勇者を育てるための意図的な小学校がありました。
光属性の勇者が笛を吹けば、同じく光属性の妖精が集まってきます。
それなのに、ある日の授業では闇属性の妖精が集まってきてしまったのです。
大変なことです。
実は笛に細工がしてあって闇属性の笛だったのです
グラスに牛乳を注ぐ。
菜の花柄のカーテンが下がる部屋で、ボタンつけをする。
コートは厚みがあってボタンづけも一苦労だ。
ボタンづけをすますと、針山に針を刺して、裁縫箱をしまう。
明日から着るコートをハンガーに掛ける。
牛乳を飲みながら春が早く来ないかと、カーテンを見つめた
男子校との交流会が始まった。
女子高育ちにとって男子は未知な存在だった。
男兄弟のいる子は免疫があるけれども、姉妹しかいない私にとって試練だった。
初めて会う男子とダンスなんて難易度が高い。
「よろしくね」と線の細い爽やかな男子が言った。
無理矢理、両手を触れ合わせる。
宇宙人も地球観光をするようなったのに、私ときたらねこを連れて実家までの小旅行をする。
ねこはペットバックに大人しく収まってくれた。
ガタンゴトンと電車に揺られる。
がらがらに空いた電車の中にも宇宙人はいる。
楽しげにカードゲームに興じていた。
私はそれを何となく見ていた。
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