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「 140文字の物語 」
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二人で遊園地にやってきた。
「今度は、あれに乗ろうよ」と友達が言った。
フリーフォールだ。
「うん、わかった」私は頷いた。
長い列を並んでとうとう私たちの番になった。
お互い顔を見合わせてはにかむ。
遠ざかっていく地上を見る。
浮遊感が起き、座席は落ちていく。
悲鳴が漏れた。
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狭い村社会で大事件が起きた。
近くの森に遊びに行った幼女が帰って来なかったのだ。
大人たちは明かりを手に森に入った。
けれども幼女は見つからなかった。
メトロノームがカチコチと時を刻むように、不安は正しく増していく。
消えた幼女は今どこに?
その回答を知る者はここにはいない
門限を十分破ってしまった。
「ペナルティね」と姉が目の前に、緑色のタルトを出した。
味はピスタチオだろうか。
それではペナルティにならない。
フォークを手に取る。
「味は青汁だよ」と姉が楽しげに言った。
覚悟を決めて一口食べた。
美味しかった。
「抹茶味の青汁も良いでしょ」
時間外診察になってしまった。
早朝の病院は、それでも二、三人の人がいた。
めまいを感じて待合室の椅子に腰かける。
「お兄ちゃん、大丈夫?」付き添いで来てくれた妹が心配そうに見上げてくる。
「大丈夫だよ」と返す。
小指と小指が結ばれる。
妹の冷たい手が心地よかった。
幼なじみは上目遣いで、腕を折れんばかりに握る。
「絶対、秘密にしてよね」幼なじみは言った。
「わかったよ」俺は言った。
「約束だからね」と幼なじみは念押しする。
「誰にも言わない」噂をまくような話し相手もいない。
テニス部の部長が新しい彼女を連れて通り過ぎた。
両親でも時に見間違えるほど、良く似た姉妹だった。
姉の男友達に恋してしまった。
爽やかな笑顔とスマートな仕草。
私は彼に夢中になってしまった。
彼の気持ちが知りたい。
そこで姉に交替を持ちかけた。
交替するのはこれが初めてではない。
姉は二つ返事でこの作戦に乗ってくれた。
満月が明るすぎて眠れない。
カーテンをぴしりと閉じているのに、月が天頂に向かっている姿が脳裏に浮かぶのだ。
さっきから寝返りを打ち続けている。
目を閉じていても月が見える。
私はとうとう起き上がった。
カーテンを開くと月光が室内に広がる。
鏡台に月の光が反射する。
眩しかった
とある村では井戸の水が空になり、すくえるのは砂ばかりになってしまいました。
このままでは干上がってしまう。と村人たちは思いました。
若い娘をいけにえに捧げることにしました。
村外れに娘は供物と共に運ばれました。
けれども村に来たのは神様ではなく、きれいな殺戮者でした。
Webに夢中になっていたら、食後の皿洗いを忘れた。
料理当番の姉が「はい。ペナルテエィ」と罰金箱の口を見せる。
そこにしぶしぶながら百円玉を一枚入れる。
チャリンと良い音がした。
ふと姉の指に貼られた絆創膏に目についた。
「それで料理できるの?」
「包丁使わないから大丈夫」
開園時間に合わせてやってきた遊園地は広々していた。
幼なじみは園内マップを開いている。
「ジェットコースターは外せないでしょ。星座のカフェがオープンしたんだって。後で行こうよ」
楽しそうに今日の日程を決めている。
「そうだな」と返事をする。
幼なじみが嬉しそうで良かった。
彼女の頭がフラッと揺れた。
倒れる!
思わず手が出た。
地面に崩れる前に、どうにか支えられた。
「ごめんね」と彼女は俺の手を振りほどく。
いつもは冷たい指先も熱かった。
白い首筋にも汗が浮いていた。
頬も紅潮している。
「保険証取りに帰るぞ」俺は彼女の手を引いて歩き出した。
黎明の中で見た彼女は美しかった。
満身創痍で傷跡だらけだったが、勝利の女神のように見えた。
生き残れただけでも僥倖という状態だったから、より美しく見えたのだろう。
彼女は生き生きとした双眸で太陽が昇ってくるのを見つめていた。
倒れこみそうな疲労感を振り払って彼女に倣う。
今年はよく台風が日本を縦断していった。
小さなお社も倒壊の危機にあった。
どうせだからと補強ついでに、鳥居をペンキで塗りなおした。
綺麗になったお社を見て、私は満足した。
その日から不思議なことが続いた。
コタツが抽選会で当たったり、と。
まるで見えない恩返しのようだった。
「お姉ちゃん!助けて」と妹が部屋に飛び込んできた。
着替えの途中の私を玄関まで引っ張っていくのは、予測外だった。
「そこにムカデ!」妹は指で示す。
私は箒と塵取りを使ってムカデを玄関から追い出す。
「ありがとう」妹は可愛く笑う。
私は約束の時間が迫っていることを思い出す。
宇宙港から小売商になりすまして、星の海に出た。
船の倉庫には小麦粉という名目の合成ドラッグが積み込まれている。
ふいにスクリーンが色づいた。
海賊船が接近中なのだろう。
こちらが旧式の船だからなめられている。
岩だらけの方角に船首を向けて引き離してやる。
船は滑るように泳ぐ
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