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「 140文字の物語 」
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IH未対応のガスコンロで目玉焼きを上手に焼ける家政婦さん募集中。
今日も目玉焼きが綺麗に焼けなかった。
白身の部分は焦げ、黄身は破れてどろりと白身の部分に流れている。
美味しい目玉焼き食べたい。
インターホンが鳴った。
「家政婦、まだ募集中ですか?」勢いよく立ちあがった。
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鏡に映る自分を見るのは苦手だ。そんなことをしなくても自分の姿を写す相手がいる。
私たちは一卵性双生児だ。
親さえいまだに取り違えるほど似ている。
鏡を見ていると姉を見ているのか、自分を見ているのか分からなくなって、不安になるから見ないようにしている
雷鳴轟く中、かつての友と邂逅した。
友は面変わりしていた。
屈託なく笑っていたのは、もう過去のことなのだろうか。
横殴りの雨に逆らいないがら友に近づく。
仲良しの約束の鈴を持って距離を詰める。
友は剣を構えた。
それでも信じられず間合いの中に入る。
剣が薙ぐ。
俺は鈴を落とした
図書館の入り口で恋人を見かけた。
そんなはずなのにと思いながら、その背を追いかける。
恋人は図書館に入ると迷わずにミステリーコーナーに向かう。
恋人は真新しい本を引き抜くと、椅子に座る。
ちらついた光に目を瞬かせると恋人は消えていた。
いるはずのない幻覚なのだから当然だ。
天気予報の週間予報にかじりつく。
毎日確認してしまう。
花見デートを約束したから、それまで花が持ってほしい。
全く咲いていないのもダメだが、散り際も良くない。
デートの日に満開がベストだ。
花ひとつにハラハラドキドキだ。
晴天の下花見をしたいと、不安と期待の間で揺れる。
下駄箱の上履きの上に一通の手紙。
呼び出されて朝の屋上に上った。
同じ部活の後輩はカタカタ小刻みに震えていた。
その様子があまりに可愛らしかったので、様式美をすっ飛ばして抱きしめる。
氷のように冷たくなった後輩の肌が赤面した表情と正反対で面白かった。
「手紙、読んだよ」
接触性テレパシストだと分かったのは、物心がつく前のことだった。
テレパシストと言っても何でも読めるわけじゃない。
それでも気持ち悪くて白手袋が手放せなかった。
良い思い出がない。
告白してくれた後輩に説明した。
久しぶりに手袋を外した。
後輩は恐る恐る、両手を両手で包む。
夏祭りで街は賑わっていた。
カキ氷を食べていると足元に天鵞絨の感触がした。
足元を見れば飼いねこと思われるねこがいた。
幼い少女が泣いている光景がフラッシュバックした。
場所は祭り会場から離れていた。
「ご主人様が探してるぞ」とねこを抱き上げた。
ちっぽけな超能力に感謝する
温水プールにやってきた。
ここ最近の日課になりつつある。
水着を着て、準備運動そこそこにプールに沈む。
できるだけ深く深く。
プールの底にさわる。
息が続く限りもぐり続ける。
水面越しのライトが綺麗だった。
息が切れて上昇する。
肺いっぱい空気を吸う。
夢中になってそれを繰り返す
愛犬の散歩に出た。
冬至過ぎたとはいえ夜が来るのは早い。
どっぷりと暮れた外を歩く。
しばらく平坦な道を歩いていく。
電灯に照らされた級友を見かけた。
きらきら星が落ちてきたように輝く級友にドキリっとした。
「犬の散歩?」と級友が訊いた。
私は普段とは違う級友に赤面して頷いた
桜色の爪が飾り切りされたリンゴをつまむ。
僕はコーヒーを飲む。
窓の外ではゆがんだ枝が風で揺れていた。
こうして会えるのはあと何回残されているのだろうか。
多くない数を無意識に数えてしまう。
会っているのがバレたら、もう二度と会えなくなってしまう。
コーヒーに砂糖を追加した
流行りに乗せられて国内旅行をすることになった。
修学旅行以来の旅行だった。
凍えるような寒さの中、連れ立って新幹線に乗る。
どのルートで回るか旅行雑誌を片手に彼女が熱弁する。
駅のコインロッカーに荷物を預けると、有名な神社から回る。
朱塗りの鳥居、石庭、景色は変らなかった
寒くなってきたので湯船を張った。
お湯に浸かると隅々まで温かくなった。
十分堪能してから、お風呂から上がった。
お茶を片手に自室に戻る途中で、窓をノックされた。
障子を開け窓を開けると、沓脱石に幼なじみが立っていた。
さりげなく、指をぎゅっと握られた。
「良い匂いがするね」
吹雪を呼ぶ魔術の儀式中だった。
見知らぬ人がやってきて、魔法陣の一部を消した。
力が溜まっていた魔法陣は、急速に力を失った。
呪文を中断して乱入者を見る。同じ年頃の少女だった。
「明日は箒レースの決勝日なの。だからお願い」
雪景色を観たかったという僕の願いは胸にしまわれた
告白したらOKをもらった。
お付き合いが始まり、朝夕の登下校も一緒になった。
この前、初めて手を繋いで帰った。
ドキドキして何を話したか覚えていない。
明日は遊園地に初デートだ。
思い通りに恋は進んでいるのに、不安になる。
順調すぎるのが悪いのだろうか。
落とし穴がありそうだ
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