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「 140文字の物語 」
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病院は混雑していた。
もう待合室で1時間過ごしているのに、一向に名前を呼ばれる気配がない。
看護師たちも忙しなく、行ったり来たりとしている。
俺の隣にもたれかかっている彼女の熱も上がっているようだった。
彼女は飽きたらしく俺の袖を引く。
仕方なく、両手を指先でつつく。
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夕方、宿題を片づけると、虚構世界へとダイブした。
今日はどんなイベントが待っているだろう。
心が浮き立つ。
中央タウンは相変わらず賑わっていた。
その中、幼なじみのアバターと出会う。
現実でも会っている人物と虚構世界でも会うと不思議な感じがする。
どちらが本物なのかと思う。
どこまでも広がる蒼の世界。
旗が風にたなびく。
その色も空と同じ、蒼色だ。
兵が粛々と進む。
勝てるはずの戦だった。
慢心が呼びこんだのかもしれない。
今は茜空と同じ色の旗が地を埋めている。
完全な負け戦。
作戦を読まれていたのが、敗北の理由だろう。
今は一兵でも多くを助けたい。
ステージに立つ前の彼女は、どこにでもいる内向的な少女だ。
それがステージに立つと、光り輝く存在になる。
深海魚が陸に上がったように、衆目の目を集める。
そこには嘲笑はありえない。
百万の拍手と歓声が贈られる。
彼女の仕草ひとつ取っても、観衆は忘れられなくなるだろう。
日曜日だというのに、父はベランダでタバコを吸っていた。
それを見ていた母は困ったように笑っていた。
なかなか禁煙できないみたいね、と小さく母は言った。
遊んでもらえないのが寂しくて母のエプロンにしがみついたのを覚えている。
懐かしい記憶だ。
父は何かあると今もタバコを吸う
在りし日の夕方、鮮血のような鮮やかな日暮れに背を向けた。
戦場を思い出し、古傷が痛んだ。
今日も一日、どうにか僕はやり過ごした。
もうすぐお迎えというものが来るのだろう。
天国の方から声がする。
輪廻の輪から抜けられないなら、せめて平和な世界に生れ落ちたいと願う。
アスレチック公園の水上コースは鬼だ。
一歩足を踏み外したら、濁った水の中にご招待されてしまう。
慎重に足を運んできたけれど、そろそろギブアップしたい。
丸太の一本道は難易度が高そうだった。
掴む所はないようだ。
ふいに手が差し出された。
恐る恐る、その指先にしがみついた。
少女は無防備な姿で眠っていた。
今日は日差しが柔らかで、室内は快適な温度だった。
ソファの上で眠る少女はちょっとやそっとでは起きなさそうだった。
そっと、手のひらを指先でなぞる。
しっとりとした感触の肌は苦労知らずを意味していた。
箱の中で大切に育てられた証拠だ。
幼なじみの少女の胸元で揺れるネックレスには見覚えがあった。
先週の日曜日に親友が悩んで悩みまくって、購入したものだった。
いつでも仲良し3人組は、いつの間にか崩れ去っていたのだ。
胸の中にどす黒い感情が渦巻く。
こんな気持ち、知りたくはなかった。
こんな日が来るなんて。
「おはよう!」元気な挨拶と共に手が差し出された。
「おはよう」とりあえず挨拶を返す。
「手を繋いで行こうよ」と彼は言った。
「恥ずかしいことをしないって約束したじゃない」と私は言った。
彼はしょんぼりとした。
私は嫌々ながらも、彼の両手を指先でつついた。
今はこれが限界だ。
今日はいつもの起床時間より早く目覚めた。
二度寝できる雰囲気ではなかったので、しぶしぶ起きて、学校に向かう。
寝不足でよく回らない頭を抱えて登校する。
電車で座ることが出来た。
雨の予報がずれて、登校中は降らなかった。
不思議なこともあるものだ。
今日は幸運な日なのだろうか
目覚まし時計の音で目覚める。
まだひんやりとした空気の中、ベッドから起きる。
カーテンを開けると、暁に染まった空が広がっていた。
枯れ木の枝が風に震え、いかにも寒そうな朝だった。
今日も学校が待っている。
学生の本分とやらを実行しなければならない。
ローブを肩にかける。
昼の川縁は釣り人や子どもたちで賑やかだった。
「今度の休みなんだけどさ。友達に会いに行くことにしたんだ」俺は緊張しながら、切り出した。
「その日は、付き合った記念日で毎年祝おうって約束したよね」彼女は言った。
「ゴメン。後でケーキバイキングを奢るからさ」
「絶対だよ」
今日の学校は非日常感で溢れていた。
それもそのはず。今日は文化祭なのだ。
近隣の子供たちや父兄、OBといった普段なら学校で見られないような人物たちが、学校を歩いているのだ。
鯨型の風船が配られ、無機質な教室が活気あるお祭り会場になっている。楽しい雰囲気で満たされていた
パンプスを脱いで、ストッキングを脱ぐ。
ストールを外し、スーツを脱ぎ、ブラウスも脱ぐ。
下着を脱ぎ捨てて、生まれたての姿になる。
締めつけがなくなり快感が生まれる。
今日も無事に仕事が終わったことに感謝しながら、バスタブにお湯を張る。
風呂の中で五体満足なことを感謝する。
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