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「 140文字の物語 」
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友人から宅配便で送られてきたのは、酒だった。
よく友人と一緒に呑んだ銘柄だったから、より懐かしさが増した。
さっそく湯呑に酒を注ぐ。とくとくと良い音がして、酒は湯呑に収まる。
一人酒は久しぶりだった。
一口、飲むと芳醇な香りが口の中に広がる。
疲れが溶けていくようだった。
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窓辺で過ぎ去った過去を追憶していた。
何もかもが輝いて見えた日々。
羽根を広げて大空を飛びまわっていた日々。
今は小さな窓越しにしか見れない空。
命と引き換えに飛ぶ能力を失った羽根が痛む。
空を自由に飛び回りたいと叫ぶ。
飾り物の羽根では出来やしないことだ。
空が呼ぶ。
男子生徒は軽々しく、私の指を握る。
思わず、振り払いたくなったが耐える。
意外と骨ばってゴツゴツとした大きな手で、しっとりと汗をかいている。
異物が指に触れているのが気になり、注視してしまう。
しかし約束したのだから守らなければならない。
男子生徒の恋人役を全うしなければ
突風が吹き上げて、雪が吹雪いた。
目の前が数秒、真っ白になる。
赤い光が目を灼く。
魔術、それも召喚術の術式だ。
警戒する。
吹雪が治まると見知らぬ人が立っていた。
指先は赤い。
「これはこれは御機嫌よう」と紳士然とした壮年の男性は挨拶をしてきた。
次の瞬間、竜が現れた。
彼とDVDを見ていたら、すやすやという健康的な寝息が聞こえてきた。
ちらりと横を見ると、気持ち良さそうに眠っている彼の顔があった。
久しぶりのデートだというのに、緊張感がない。
最近、構ってくれないなぁ。と溜息を一つつく。
健康的に焼けた首筋にキスマークをつけてみた。
集合体は苦悩していた。
個は全で、全は個であるから、区別というものがなかった。
今まではそれで良かったけれども、惑星全土を覆うようになってしまった。
進化が止まってしまったのだ。
そこへ不時着した宇宙船が惑星に降り立った。
集合体は船を直すのを協力し、一つの個を託した。
永久に真っ暗闇の中に、閉じ込められたようだ。
厄介なことになったなぁ、と俺は首筋をかく。
うさぎの目玉を抉り続けるような責め苦だ。
一般人には耐えられないだろう。
明かりになるものが一切ないというのは、純粋な恐怖を呼び出す。
数時間閉じ込められたら、簡単に狂うだろう。
近所の子供。
それぐらいにしか見られてないのは、解ってる。
一緒に帰ってくれるのも、方向が一緒だから、独りだと心配だから。
優しい年上のお兄さんは優等生という枠から抜けられない。
だからこちらから変わってあげる。
大人の女性にステップアップしてあげる
太陽が静かに沈んでいく。
夕方独特の旅愁感に染められながら、家路に向かう最中だった。
彼女が嬉しそうに、俺の両手を指先でつついた。
俺が不思議そうにしていると「一緒に帰るの、久しぶりだね」と彼女が笑った。
最近、部活が忙しくてすれ違いだったことに気がつく。
彼女の手を握る
バスタブに湯を張った。
最近、シャワーばかりだったから、それだけでうきうきしてしまう。
体を洗うと慎重に足を沈めていく。
小さな波が広がる。
肩まで浸かって、これまでの疲労を溶かしていく。
ちょっと温めのお湯が気持ちいい。
目を閉じて、浮遊感を味わう。
体から毒素が抜けていく
机にもたれかかる。
眼前に先ほどまで書いていたノートが広がっている。
このままではテストの成績は芳しいものにはならないだろう。
役には立たないとは思わないけれど 、生死を分かつほどのものではない。
スペル一つ間違えるだけで全く別物になるなんて不合理だと英語のノートを見る
みんなが遊んでいる間もヴァイオリンを弾いてきた。
誰よりも努力をした。
止めたいと思ったこともあった。
それでもヴァイオリンを続けた。
自分にはそれしかなかったから。
音色は正直だ。
技術だけの音が響く。
彼の楽しげな自由な音色とは違う。
苦労知らずの音色に苛立ちを覚えた。
愛猫が窓の外を注視していた。
外に気になるものでもあるのかと思い、窓を開けてやる。
愛猫はまっしぐらに走っていった。
桜の花びらの中に飛びこむ。
散る桜を見るのは、初めてだったなぁと気がつく。
そよ風に吹かれ、散っていく桜を愛猫は追いかける。
桜の花びらを捕まえてご満悦だ。
もう過去になってしまった在りし日のことを訊ねる。
かつて勇者と呼ばれた男は促されて訥々と戦いの日々を語る。
記者はそれを書きとめていく。
真っ赤な夕暮れ時に語られるのは、真っ赤な鮮血に染められた戦いの歴史。
選択の余地もなく勇者になった男は感情が失せた声で語り続ける。
-
悲しくて、悲しくて、涙が止まらない。
呼吸の仕方も忘れてしまった。
涙の海に溺れそう。
もがいても、もがいても、抜け出せない。
そんな涙が心の奥底から生まれて、頬を伝う。
涙はひびの入った地面に吸い込まれ、泥の塊になっても止まらない。
大きな水たまりになってしまう。
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