忍者ブログ
「 140文字の物語 」
[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

天から下されたクエストは壊れた剣の修復だった。
修復にあたって様々な材料が必要だった。
東奔西走して材料を集める。
独りではクリアできないクエストもフレンドがいれば違った。
フレンドの協力もあって材料が全てそろった。
壊れた剣は、最強の光の剣に生まれ変わったのだった。
PR
彼はいつでも壁を作っていた。
誰とも会話せず、淡々と本のページをめくっていた。
友達と呼べる存在がいるのかも、不思議だった。
それが最近、彼は壁をするりと抜けだすようになったのだ。
挨拶程度だったが私に声をかけるようになったのだ。
何故、私が選ばれたのか謎は多い。
夜道を歩いていると、煙が漂ってきた。
お味噌汁の匂いがした。
そういえば独り暮らしをするようになってから作っていないことを思い出す。
コンビニに寄ってカップのお味噌汁を買おうと思った。
懐かしい味には敵わないだろうけれども、それなりに美味ししいはずだ。
星空を仰ぐ。
蠢く気配に鉱石が光りはじめた。
もう行かなければならない。
終わらない円環を断ち切るための旅の始まりだ。
鉱石を懐にしまいこんで、村を出る。
橋のところで幼なじみと出会う。
涙目の幼なじみは「もう逢えないの?」と訊ねる。
答えは決まりきっている。
問いに答えず早足で橋を渡る。
両親の結婚記念日が近づいてきた。
今年は何を贈ろうか、カタログをめくりながら悩む。
ペアのティーカップに目が留まる。
紅茶党の二人にはぴったりだろうか。
紅茶の茶葉も添えてプレゼントするのはどうだろう。
名案だと思えてきた。
日頃の感謝をこめて記念日を祝えることが嬉しい。
新米の天球染物師は空を鋭い目で見上げていた。
思うような色合いにならない。
繊細の翅を持つ彼女の翅が輝いて見える空にどうしてもならないのだ。
釜に残った染料で白色のリボンを投げ込む。
白が空と同じ色に染まっていく。
彼女の髪に映えるだろうか。
どうしようもない溜息をつく。
今度のテストも白金色の頭髪を持つ少年が一位だった。
自分の努力を嘲笑されているようだった。
少年の顔に少しでも喜びなり嬉しさなりが浮かんでいれば違ったかもしれない。
少年は無表情に廊下から離れていく。
これ以上、努力をしても無駄なのだろうか。
裸の感情は負けん気が勝った。
庭が干からびていた。
雨の予報が外れて、植えられている植物たちは項垂れていた。
気が向いたのでホースで水やりをしてやった。
その夜ひまわりの化身を名乗る少女が部屋に乱入してきた。
確かに黄金色の髪はひまわりのようだった。
少女の輪郭をなぞるように見る。
好みのタイプだった。
永遠の夏に囚われたかのような毎日だった。
永久に続くのかと思うと苦痛すら鈍く感じた。
蛍舞う最中、真っ直ぐにこちらを見る少女と出会った。
乾ききった体には恵みの雨になる。
どれだけ出会いを待ち焦がれていたか、思い知る。
二度と離さない、と決めた。
永遠の夏が終わる。
突っ立っているだけで汗が滝のように流れる。
幼なじみの家に西瓜の差し入れにやってきた。
インターホンを鳴らしたが、出てくる気配がしなかった。
それで現在に至る。
唐突に扉が開いた。
「待たせてゴメン」と西瓜を受け取った幼なじみは目を逸らしつつ、俺の両手をぎゅっと握った。
誰も彼を止めることが出来なかった。
彼は白い鳥のように、屋上から飛び立った。
白いシャツが風にはためく姿まで、はっきりと覚えている。
彼は自由になったのだ。
残された者たちは一様にこうべを垂れた。
何も出来なかったことに言葉少なくなる。
誰も悪くなかった。と言外に匂わせる。
インスタントラーメンのためにお湯を沸かしている間に、湯船を張る。
ケトルが高い音を立てる。
ラーメンに湯を注ぐ。
3分間、待っている間、窓を開けて遠くを見る。
街灯がポツリポツリと夜道を照らしている。
閑静な住宅地は眠りにつこうとしていた。
その中、ラーメンをすする。
コンコンと乾いた咳が続く。
この咳ともずいぶん仲良くなったものだ。
ノック音がした。
「どうぞ」と言った声がしゃがれていた。
喉もやられているらしい。
「風邪も長いね」とクラスメイトが入ってきた。
彼女は恐る恐る、手のひらを触れ合わせる。
「熱も出てるね」と呟くように言った。
父の日のプレゼント選びに付き合ってくれたお礼にランチに誘った。
父の後輩は困ったようだったが、最終的には折れてくれた。
ショーウィンドウに二人の影が映る。
恋人同士には見えないだろう。
たぶん普通の人には仲が良い父娘に見えるだろう。
釣り合うぐらい大人っぽくなりたいと思う
天龍の伴侶が亡くなった。
天龍の慟哭は深く、透明な雨を降らせ続ける。
天球染物師になったばかりの少年は困ったように空を見上げる。
伴侶を失った天龍のために空を染めたいと思ったけれども、調合がなかなか上手くできない。
好きな人を失ったことがないからかもしれない。
PREV ← HOME → NEXT
忍者ブログ [PR]
 △ページの先頭へ
Templated by TABLE ENOCH