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「 140文字の物語 」
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前の座席からひらりと落ちてきた。
雲の写真が印象的な映画のチケットだった。
大切な物だろうと思って、それを拾った。
それから前のめりになって授業を聞いているクラスメイトの肩をつつく。
クラスメイトは訝しげにこちらの顔と映画のチケットを見る。
それから破顔する。
「やるよ」
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檻の中に濡れたコスモスのように項垂れた少女がいた。
ふいに少女が顔を上げた。
花のように美しい少女が自分を見つめる。
「連れ出して」と少女は無言の言葉を発していた。
「この少女はいくらだ?」鍵束を持つ店主に声をかけた。
少女は儚げに微笑んだ。
ガチャリっと鍵が開けられる。
夕方のキッチンでケーキを作っていた。
粉を振るって、ボールに入れていく。
常温で溶かしたバターと卵を入れてさっくりと混ぜる。
牛乳を計量カップで測っていると、邪魔が入った。
リビングでTVを見ていたはずの人物が私の背後に立っていた。
それもヘアゴムを外して髪を撫ではじめた
夕方になり日差しも緩和されたと言っても、暑い。
動物たちも檻の中で、ぐったりとしている。
売店で買ったカキ氷を貪るように食べる。
あっという間に食べつくしてしまった。
それは彼女も一緒だったらしい。
空の容器が二つ。
ゴミ箱に捨てた。
残りを見て回るために揃って立ちあがった。
新幹線で3時間。
それが俺たちの距離だった。
バイトで新幹線の切符を買うのがやっとだった。
あとは電話と手紙が二人を繋いでいた。
ホームまで彼女が見送りに来た。
また遠距離恋愛が始まる。
二人きりの時間はあっという間だった。
彼女が上目遣いで、腕をぎゅっと握る。
「行かないで」
誕生日には薔薇の花束が届いた。
二人が出会った記念日にはアクセサリーが届いた。
私が欲しい物はすぐさまプレゼントされた。
今日もドアベルが鳴った。
私以上に私のことを知っている。
どんなプレゼントも私を喜ばせた。
でもプレゼントよりも、もっと一緒にいたいと思う。
それが叶った
生まれて初めて香水屋に来た。
嘲笑されるかと思って、店員さんにも声をかけられない。
気になったボトルを取り、見よう見まねで紙片に香水を一吹きする。
良い香りだと思った。
もう一つ、気になった香水も試してみる。
どちらも爽やかな良い香りがした。
どちらを買うか気持ちが揺れ動く
少女があまりにもテストの点数に固執するから、つい言ってしまった。
白金色の頭髪の少年は困ってしまった。
少女の努力は尊いものだ。
よく頑張っていると思う。
だから、もっと学ぶということを楽しんで欲しいと思ってしまった。
少女は少年にとって良きライバル以上の関係になっていた
「テストの点数だけで人は測れないよ」と白金色の頭髪の少年は言った。
根っこにあった虚栄心がポロポロと剥がれ落ちてくる。
いつでも満点を取っている少年には言われたくなかった。
テストの点数以外で何を信じればいいのだろうか。
少女は打ちのめされる。
少年は困ったような顔をした
昔は遠慮なんてなかった。
堂々と、両手に触れていた。
今はそんなことできない。
思い出の中の彼女は、僕より背が高くて、頼りになる親分だった。
僕は彼女の後ろをついて回っているもやしっ子だった。
今は僕の方が背が高い。
彼女の手を握りたいと思っても、なかなか行動に移せない。
二人の恋の行方はロウソクの火のように、揺れていた。
好きだから、傷つけあうような恋になってしまう。
相手に忘れて欲しくなくて、不器用な恋は満身創痍だ。
強い風が吹いたら掻き消えてしまうような恋だった。
「もう一度、やりなおそう」初めからやり直したいと伝えた。
彼女は頷いた
ホイッスルの合図とともに、プールに飛びこむ。
息が続く限り潜水して、足をばたつかせる。
息切れと共に水面に顔を出す。
息を吸って、手を前にかきだす。
自然と水の抵抗を流していく。
水の中と陸の狭間を泳いでいく。
精一杯泳いだのにメダルの色は銀だった。
悔しさは言葉にできない。
午後の現国の授業はこんなにも眠気を誘うのか。
窓から差し込む日差しと先生の朗読が私を居眠りへと連れ込む。
不思議なぐらいストンっと眠りに落ちた。
夜もこれぐらい寝つきが良かったらなぁと思うぐらいには、気持ち良く眠りの住人になった。
ふわふわと浅い眠りを楽しむ。
和やかな笑顔をいつも浮かべているから、中身もそうだと思われる。
人畜無害で、何を言っても傷つかない。
便利な相談役という名のサンドバック。
人並みの精神を持っているから言葉によって傷つけられる。
夜、独りになるとこっそりと涙を流す。
そうでもしていなければやっていられない
在りし日の想い出。
黄昏の中、風に吹かれていた。
思い出すのも難しいありふれた話題について語り合っていた。
世界は優しくできていて永遠に続くと思っていた。
こんなに早く、おしまいの日が来るとは思っていなかった。
墓に眠る友人に花を手向ける。
いつかまたくだらない話をしようと
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