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「 140文字の物語 」
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生まれて初めて他人の誕生日を祝う。
一体、何をプレゼントしたものか。
記念になるようなものが良いのだろうか。
それとも消え物が良いのだろうか。
どんな顔をして渡せばいいのか分からない。
ちょっとは喜んでくれるだろうか。
邪魔にはならないだろうか。
たった一つを選ぶのに苦労する
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桜が咲くと思いだす。
少女とひっそりと花見をしたことを。
青年は桜の樹にもたれかかる。
通行人が悲鳴を上げて遠ざかって行った。
血まみれの人間を見たら当然の結果だろう。
神剣・神楽を強く掴む。
傷が癒えてくるのが分かる。
少女から託された物はなんて大きいのだろうか。
返ってきたテストはどれも満点だった。
やっと学年別で一位になれた。
廊下に貼り出された順位表を見に行く。
気分は弾んでいた。
白金色の頭髪の少年とすれ違う。
少年は「おめでとう」と言った。
少女は何故か苛立ちを覚えた。
テストの結果は一位だった。
少年の後に名前が書かれていた。
ダイエット中だというのに甘い物が食べたくなった。
冷凍庫にはアイスが眠っているのも解っている。
その一口が豚になる。という言葉が脳内を過る。
それでも体は甘い物を欲しているのだ。
難しい選択だった。
私は立ちあがる。
冷凍庫を開けてアイスを取り出す。
欲求が満たされて満足した
朝日と共に目覚めた。
開け放たれたままの窓から爽やかな風が入ってきた。
レースのカーテンが揺れている。
今日もこの世界で目が覚めたことが嬉しい。
指を動かしてみる。
自分の思い通りに動いた。
深呼吸をしてみる。
肺に涼しげな空気が入りこむのが分かった。
起き上がり朝日を見る。
それは破滅へと向かう狂気だった。
ある日から王は変わられた。猜疑深く、迷信深くなった。
雨戸を下げ、天鵞絨のカーテンを閉める。
蝋燭の明かりの中で王は震える。
一体、何が起きたのか国民たちには分からない。
ただ天に向かって問いかける。
いつになったら王が元の姿に戻るのだろう
窓辺で月を眺めていた。
糸のように細い三日月だった。
いささか乱暴にカーテンが閉められた。
星月夜の代わりに葡萄酒色のカーテンが目に映る。
私はカーテンを閉めた主を見上げた。
「外に出たいのなら、いくらでも付き合う」主は手を差し伸べてきた。
一緒に見たかったんだと納得した。
湯船につかりながら、今日あったことを振り返る。
一人静かな時間だった。
体温より温かいぬるま湯につかるのは幸せだった。
ふと帰りがけに寄った花屋の言った言葉を思い出し、湯船から上がる。
台所の桶に浸かったままのひまわりを手に取る。
水につけたまま茎をわずかに切った。
長袖がちょうどいい気温になってきた。
衣替え前に長袖のシャツを出してきた。
クラブハウス棟の階段で座り込んで待つ。
早朝ということもあって、人っ子一人いない。
遅刻しがちな生徒に鍵当番を任せるのは問題があるな、と腕をさすりながら思った。
「ごめん!」少女が走ってきた。
居酒屋で生ビールを飲む。
お通しをつまみながら、向かい側の席に座る女性に視線を投げかける。
「今日の演奏会、良かったですよね」と女性は笑顔で言う。
母校の演奏会は技術的にはまだまだだったが心に響くような演奏会だった。
「青春って感じだったな」
今しかない輝きがあった。
銀河系を抜け宇宙に飛び出した。
もう帰ってくることはない母星がスクリーンに映し出されていた。
思わず目が潤む。
託された任務を遂行するためとはいえ、遠く離れていくのは恋しさが募る。
二度と足を踏み入れることはないのだと知るとより恋しさは加速する。
茫洋と広がる宇宙を見る。
ゆとりを持って原稿に挑んだのだけど、気がつけば締め切りが迫っていた。
冷酷にも時計の針はぐるぐると動き続ける。
こうしている間にも締め切りがカウントダウンを続けているのだ。
一文字でも多く書かなければならない。
焦れば焦るほど言葉が出て来なくなる。
秒針が宣告するようだ。
「デートしようよ」クラスで一番、軽い男子に言われた。
「良いところ知っているんだ」と引きずられるように、公園に連れて来られた。
ただのクラスメイトなのにいきなりデートはハードルが高すぎると思った。
クラスメイトは軽々しく、指を両手で包みこんできた。
「小さな手だね」
この歳になって初めて人と暮らすという温もりに触れあった。
いつも独りでいたから、誰かがいるということがこんなにも嬉しいことだとは知らなかった。
どんなに感謝してもしきれない。
陽だまりのような平穏な時間が過ぎていくのがこんなに幸せなことだと初めて知った。
昔むかし、国は七つに別れておりました。
そう空に架かる虹色と同じ色の住人が暮らしていました。
赤の土地は赤毛の人たちがと言うように。
ごくまれに虹色の瞳を持って生まれてくる子供がおりました。
――童話はまだまだ続く。
青年は手を握りしめる。
虹色の瞳の少女の護衛に選ばれた
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