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「 140文字の物語 」
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眩しさに目が覚めた。
いつの間にか眠っていたらしい。
その余韻が散り散りになってしまうのが勿体なく、残念に思った。
ソファから起き上がって、開けっ放しになっていた窓を閉める。
揺れていたカーテンをしっかり閉める。
外の喧騒が聞こえてこないように、しっかりと閉める。
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言葉はいらなかった。
怒りに燃える双眸がすべてを語っていた。
騙すつもりはなかった。
隠していただけ。
結果的には騙すことになってしまった。
自分のために怒る双眸はなんて美しいのだろうか。
それを見られただけで満足を覚えた。
これから裁かれるのが楽しみですらあった。
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特に言葉をかわさずに並んで歩いていた。
隣を歩く人の足音に耳を澄ます。
虫の音が散歩を彩る。
二人が二人であるということがたまらなく嬉しい。
心地良い沈黙を楽しんでいた。
昼とは違う横顔をを見てときめく。
街灯もまばらな道で、触れあいそうで触れ合わない手について考える。
彼とペアのマグカップの取っ手が取れた。
大切に使っていたつもりだったが、マグカップは割れてしまった。
キレイに割れたので瞬間接着剤で直るだろう。
少し歪になってしまうが捨てるのは忍びない。
最近、メールが簡単になってきたけれども、彼は元気にやっているだろうか。
眩暈がするほどの炎天下を歩いてきた。
途中、コンビニ立ち寄ってスポーツ飲料を買った。
500mlはすぐさま空になってしまった。
もう一本買うのは気恥ずかしくて、歩き出した。
目的のパン屋の前で老婦人と目が会う。
何となく会釈をすると「暑いですね」と老婦人は微笑んだ。
「明日は遠乗りに行きましょうか」少年は言った。
鍛錬相手の少女は息を弾ませながら「約束よ!」と笑った。
「こうして鍛錬をするのも楽しいですが、たまには違ったことをするのも良いかと思いまして」
少年は微笑みを浮かべる。
少女は嬉しくてたまらないといった表情を浮かべる。
虚栄心の塊であった国王が造り上げたのは水晶の路亭。
切り出して造られたそれは繊細で瀟洒な物だった。
紅水晶、黄水晶、紫水晶と庭園を彩る。
最後の一つを作る前に王の命が潰えたのは、民にとって僥倖だったのかもしれない。
造りかけの黒水晶の路亭に座りながら思い浮かべる。
自分が弱いことは十二分に知っている。
神剣・神楽に何故、選ばれたのか分からないほど、実力がない。
バトルフィールドに立っているとその弱さが気になる。
生き残れるのだろうか。
少女を泣かせずに済むのだろうか。と、様々な感情が去来する。
戦いの最中だというのに心配になる。
小さな足跡がついてきた。
結局、二人で戦いに行くことになってしまった。
結界の中に入る時、ジリッと焼けるような痛みがわずかに走った。
敵意が向けられている。
神剣・神楽の柄を掴む。
少女を背にかばうと、抜刀した。
逆さ十字架のピアスをした青年が接近してきた。
刀同士がぶつかる
天気予報では曇りだったから、少し不安だった。
今日は買ったばかりのデジカメで撮影会だ。
昼過ぎには雲は晴れ、青空が広がった。
天気予報が外れたことに感謝した。
太陽光が入って被写体も輝いて見えた。
フラッシュをたいただけでは得られない輝きだ。
夢中になってシャッターを切る。
中途半端に伸びた髪をヘアゴムで結ぶ。
これから生死を分ける戦いに出る。
神剣・神楽が楽しそうに律動している。
「私もついていきます!」
「ダメだ」少女の言葉を拒絶する。
「家で待っていてくれ。その方が安心だ」
戦闘中に少女を守る自信はない。
少女の頭を撫でる。
「行ってくる」
「鏡よ、鏡さん。世界で一番美しいのは誰?」と姿見相手に囁いた。
おろしたてのワンピースを纏った姿が映っていた。
仕立てが丁寧なワンピースは、2割増しに上品に見せてくれた。
スラッとしたシルエットに、街を歩くのが楽しみになってきた。
彼は甘い囁きをくれるだろうか。
『初雪のひとひらを手にすることが出来たら、どんな願いも叶うのよ』
と彼女が言ったのはいつのことだろうか。
冬になる度に空を見上げて雪を待っていた少女は、現在はいない。
小さな魔法を忘れてしまったかのように、ただ傍にいてくれる。
青年は遠くを見る。
窓の外には雪が降っていた
わずかに入ったアルコールがほろ酔い気分にさせてくれた。
世界がふわふわしているような気がする。
カバンに入ったままのミネラルウォーターを開ける。
一口含むと、微かな甘さが広がった。
酔っているからだろうか。
水がとても美味し物のように感じた。
悪くない気分のまま帰宅する。
木陰で読書をしていた。
ふと顔上げ、空を見上げると濃い灰色の雲。
ゲリラ豪雨を予想させるような不気味な色をした雲が静かに近寄ってきた。
本をカバンにしまうと、私は走る。
今日に限って折り畳み傘を置いてきてしまった。
濡れて帰るわけにもいかない。
雲と私の競走が始まった。
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