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「 140文字の物語 」
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スーパーも閉まった時間、腹を減らしてコンビニに走った。
弁当をカゴに入れる。
アルコールも欲しいと缶ビールが並んでいる冷蔵庫を眺めていたら、声をかけられた。
高校の時の同級生だ。
話が弾んで、元クラスメイトのアパートに招待された。
缶ビール片手に懐かしい思い出を共有する。
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久しぶりに学校に行けることになった。
前日まではどんな話をしようかとワクワクしていたのに、その日が来ると緊張でお腹が痛くなってしまった。
インターホンが鳴った。幼なじみが迎えに来てくれたのだ。
「おはよう」幼なじみが手を差し出した。
遠慮がちに、指にしがみつく。
宇宙戦争は膠着状態になってしまった。
中立を掲げるコロニーには地球人と宇宙人が入り混じっている。
街中を歩いていて宇宙人とすれ違うのは、そんな珍しいことではなくなってしまった。
このまま戦争なんて忘れて、講和条約が結ばれればいいのにとコロニーの住人達は思っている。
青年は中途半端な長さの髪をヘアゴムで結ぶ。
神剣・神楽を持って静かに部屋を出た。
玄関に明かりがついていた。
「今日はついていきますからね」と少女は言った。
二度目は無いようだ。
「家で待っていて欲しい」青年は無理だと思いながら言った。
戦場に少女を連れていくのは心配なのだ
みゃーみゃー鳴くから猫を風呂場に入れてやった。
こっちは疲れて湯船でリラックスしようと思っていたのに、猫は気ままだ。
音もなく浴槽の縁にジャンプする。
長い尻尾が揺れ動く。
猫にぶつからないようにゆっくりと湯船につかる。
体温よりもちょっと熱めの湯は快適だった。
見慣れない田園風景に一目惚れをした。
どこまでも続く田圃の水面に空が映る。
ビル街では観られない景色にゆっくりと溺れる。
遥か彼方になった灰色の故郷には未練がなくなった。
どこまでも続く田畑の景色を第二の故郷にしようと思った。
それほどまでに新鮮な刺激を受けたのだった。
夢の中では私はお姫さまだった。
少年と毎日楽しく遊んでいる。
少年は青年になり、正式な婚約者になった。
お姫さまの私は彼が好きだったので嬉しかった。
夢から覚めて、学校に向かう。
ホームの向こうに彼がいた。
泣きそうになりながら、私は手のひらを軽く握る。
また出会えた。
一つ下の後輩に告白された。
初対面だったこともあって、簡潔に言うと振った。
後輩は「諦めません」と言った。
言葉通り、毎日挨拶をしてくる。
そして手作りのお菓子を差し入れてくる。
甘い物が好きだから、この攻撃には耐えきれない。
舌がすっかり肥えてしまって市販の菓子が不味い。
夜道は静かだ。
ふいに近づいてくる靴音に狼狽した。
まるでつけられているかのように、同じテンポで靴音が夜道に響く。
鼓動が早くなる。
少し歩く速度を上げると靴音も少し早くなる。
同じ方向を目指しているだけなんだと自己暗示をかけても無理だった。
私は家までの距離を走った。
結界がゆるりと溶ける。
神剣・神楽を布で巻いた。
街では目立ちすぎる。
布越しに癒しの力が伝わってくる。
小さな怪我ではなかったから、それは助かる。
付いてきた少女が無言で俯いている。
仕方なく、手のひらを触れ合わせる。
「こんな怪我、すぐに治る」と青年は少女に告げる。
天体観測をするために夜の屋上に登った。
それだけでも汗がしっとりと滲んだ。
夏は天体ショーが多く、これからも何度か夜の屋上を登る羽目になっている。
望遠鏡を設定していると、少女が目をキラキラと輝かしていた。
それを見て、天候が許す限り屋上に登ろうと心の中で誓う。
映像の中の要塞は堅固のように見えた。
籠城戦にも耐えられるように見える。
敵兵がぐるりと要塞を囲んでいる。
降伏を通達している。
要塞の中の民衆は震えながら兵士たちを見る。
戦いは長引き、膠着状態になっている。
民衆は耐えていた。
一刻も早く戦が終わることを願っていた。
緑野菜を包丁でざく切りしていた。
油で炒めて、中華風の味付けにする予定だった。
程なくして切り終わり、肉を冷蔵庫から出そうとした時、携帯電話が鳴った。
マナーモードに設定されている携帯電話はダイニングテーブルから落ちそうだった。
手を洗う暇を惜しんで駆けつける。
彼は洞窟の奥の玉座に座っていた。
口笛を吹きながら、その時を待つ。
この重苦しい玉座から解放させれる瞬間を。
彼は孤独に慣れていたが、孤独は好きではなかった。
勇者と呼ばれる者が現れることをただ茫然と待つのは退屈であった。
待つことしかできない事実は、また然り。
温かい水滴が頬を伝う感触で目を覚ました。
目を潤ませた少女が視界に飛び込んでくる。
目覚ましは鳴っていないから、まだ朝早い時間だろう。
「どうした?」と訊くと、少女は泣き顔で、指を触れ合わせる。
「ごめんなさい」と少女は涙ながら言う。
視線の先には神剣・神楽があった。
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