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「 140文字の物語 」
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練習に練習を重ねてきた。
この日のために弾きこんだ。
公園でのミニコンサートは力試しにちょうど良いだろうと先生に勧められたものだ。
本格的なものじゃないのに、人は多かった。
緊張しながら最後の一音まで弾く。
拍手が送られた。
メンバーと泣き顔で、両手のひらを触れ合わせる。
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煙草を覚えたのは未成年の頃だった。
友達と遊び半分でコンビニで買ったのが最初だった。
すんなり買えてしまって肩透かしを食らった。
買ったのは赤マル。
親父と同じ銘柄を選んでしまった。
以来、煙草と言えば赤マルを吸うようになった。
煙草の煙を吸い込む。
煙が体中に駆け巡るようだ
ゴミ袋を見る。
雨合羽代わりになるだろうか?
首を傾げてしばし考える。
窓に着く水滴は勢いを増して、線上に流れている。
学校から最寄りのバス停までならゴミ袋でも充分か。
「傘、忘れたの?」クラスメイトが訊ねてきた。
頷くと「一緒に入る?」と提案された。
私はゴミ袋から遠ざかる
学生が冬休みに入ったせいか車内は空いていた。
ちょうど二人分空いた席に彼女と座る。
「久しぶりの外出だね」彼女が嬉しそうに笑う。
俺は出来るだけ優しく、彼女の指先を両手で包む。
「ありがとうな」仕事でなかなか一緒にいられなかった気持ちを込めて言う。
すると彼女は涙を零した
一週間前にも片づけた。
部屋はまたどっちらかっていた。
部屋の主はへらへらと笑っていた。
私は脱ぎ散らかした服を拾い集める。
片方だけの靴下が複数出てくる。
部屋の隅々までひっくり返して、同じ組を合わせる。
洗濯機にぶち込む。
紙ごみをゴミ袋に入れていく。
毎週が大掃除だ。
最後の水を譲った。
生死を分かつ決断だった。
水を得た少女はどこかホッとしたような顔をした。
男は唾を飲みこみ喉を潤す。
母親譲りの双眸を見ていると、追憶に駆りとめられる。
少女の母と砂漠を渡ったのは、何年も昔のことだった。
同じ道順を歩いて行く。
空を仰ぐと太陽が輝いていた
陰謀渦巻く中、彼女は誕生した。
昼の太陽が月のよって遮られる中だった。
太陽の光を受けずに誕生した彼女を司祭たちは女神のように扱った。
彼女は王宮の一室で育つことになった。
女神になるように帝王学を学び、一通りの武芸を叩きこんだ。
それが勘違いの元になったのは別の話である
歳の差があるから、せめて今日ぐらいは大人っぽっくなりたい。
リップクリームじゃなくて口紅をひく。
赤い色の口紅はクリスマスプレゼントで貰った物だった。
彼から大人扱いされたようで、とても嬉しかった。
鏡を見てその発色を楽しむ。
これからデートだ。
待ち合わせの場所へと急ぐ。
少女は勝手知ったる他人の家をいった風情で庭伝いに家に上がる。
縁側には詩集を片手に居眠りをしている少年を見つける。
少女の顔に喜びが広がる。
静かに顔を近づけると、少年が目を覚ました。
寝ぼけ眼で少女を見つけて、狼狽をする。
詩集が手から滑り落ちる。
少女はにこりと笑う。
目の前にふわりと横切った物があった。
一個二個と連なって飛んでいく。
シャボン玉だ。
誰かが遊んでいるのだろう。
路地を曲がると、シャボン玉を作っている少女と出会った。
ストローを上手に使ってシャボン玉を器用に作っていた。
「スゴイね!」と言うとはにかんだ笑みがかえってきた
家に食べ物がなくなった。
インフルエンザの傷跡はこんなところにも残っている。
腹に何か入れなければ、回復も遅くなるだろう。
ごった返しているだろうスーパーに行くのは気が進まない。
ふと故郷から送られてきた箱を思い出す。
中にはインスタントカレーとご飯が入っていた。
喜んだ。
時間外外来だというのに、待合室は混んでいた。
誰もがぐったりと椅子に腰かけていた。
病院内は早朝だというのに暖かかった。
「コート、脱いだら?」顔を赤くした少女に声をかける。
少女は立ち上がるが、ゆらりとゆれる。
とっさに手を伸ばして抱き止める。
伝わる高熱に不安が広がった
出会った記念日。
付き合った記念日。
初めてキスした記念日。
誕生日。
クリスマス。
記念日には必ずプレゼントが用意されていた。
花束を持って家に迎えに来てくれることもあった。
愛され過ぎていると思う。
大切にされているのは嬉しいけれども、負担にならないか心配になる。
中途半端に伸びた髪をヘアゴムでくくる。
コートを羽織る。
神妙な顔つきで神剣・神楽を握る。
青年の姿は戦神の化身に少女には見えた。
どれだけ傷ついても必ず勝って帰ってくる。
その背中は頼もしかった。
あの日、神剣・神楽を託して良かったと思う。
決して悪用する様な人ではないから
ふわっと膨らんだシフォンケーキ。
口の中で主張する濃厚なガトーショコラ。
甘酸っぱいベリーのタルトケーキ。
優しい卵味のプティング。
苺の冠を戴いたショートケーキ。
甘さの快感にメロメロになる。
ケーキの食べ放題は飽きがこない。
みるみる使用済みの皿が重なっていく。
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