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「 140文字の物語 」
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冬物コートのボタンが外れた。
この際、春物コートにしてしまおうかという考えが頭を過る。
けれども、まだ寒さが続くと天気予報が言っていた。
どちらのコートにするか悩む。
ネットで週間予報を観てみると寒い日と暖かい日が交互にやってきてた。
少しも参考にならない。
諦めて針を取る
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無視されて今日で一週間。
電話もメールもしない。
日課だったことがなくなって彼は今、どんな気分なのだろうか。
彼がだんまりを決めこんでいるから、私も黙っている。
根競べは私の勝ちのようだ。
携帯電話が鳴った。
彼からのメール。
しばらくは無視を決めたのですぐには返事をしない。
少女は勝手に女性へと変化していた。
頭を撫でられて喜ぶような少女はいなくなってしまったのだ。
ハイヒールを履き、赤い口紅を塗る女性になってしまった。
その変化に思わず震える。
可愛い可愛いと言っていればよいような関係は崩れ去ってしまった。
同じ土俵に登ってきた女性に途惑う
寝静まった頃、障子を開ける気配があった。
目を瞑って気配が何をしようとしているのか探る。
枕元にあった神剣・神楽を持ち去ろうとしていた。
手首をつかむ。
目を開けると少女は「ごめんなさい」と呟くように言った。
「これは自分で決めたことだ。謝る必要はない」と青年は言った。
海に飛びこめば泡のように消えることができるだろうか。
崖まで登ってくる間、誰とも会わなかった。
孤独を抱えながら登ってきた道を下っていく。
今日も死ねなかった。
人魚姫のように泡となれなかった。
独りは辛いのに、誰とも仲良くできない。
そんな矛盾を持ちながら今日も生きる。
雨上がりのアスファルトには大小の水たまりができていた。
馬の尻尾風に髪をくくった少女はそれを覗き込む。
小さな体があちらこちらを見て回る。
少年は少女を追いかける。
水たまりに足を踏み込まないように気をつけながら。
少女は振り返って笑う。
「空が映ってるよ」楽しげに伝える。
他に好きな人が出来た。
別れの言葉はそれだけだった。
同棲していた彼から切り出された言葉に、見知らぬ女性の輪郭が揺れていた。
彼は二人で住んでいた部屋から出て行った。
彼の趣味で買った服たちをゴミ袋に入れていく。
悔しさでいっぱいだった。
彼はもう遠ざかってしまったのだ。
あの人は今日も中途半端に伸びた髪をヘアゴムで結ぶ。
戦いに行くための儀式のようなものだった。
「行かないで」と喉元までせり上がってきた気持ちがあの人の名を呼んでしまう。
いけないことだ。
戦いを押しつけたのは自分だというのにそれを受け入れてくれたのに。
微笑みの形を作る
白金色の少年は廊下に貼り出されているテスト結果を見上げていた。
小柄な少年は仰ぐように自分の名前を見つめていた。
しばらくするとそこから離れて教室に向かう。
まるで少女と入れ違うように。
少女と少年はすれ違う。
視線が交りあう。
少女は真っ直ぐ見つめる。
その仕草は果敢だった
一番上のお兄ちゃんの手は大きかった。
今よりもずっと子供だったから、そう感じたのかもしれない。
一番上のお兄ちゃんは大人びて見えた。
そのお兄ちゃんに無理矢理、両手のひらにしがみつく。
「大丈夫、お化けなんていないよ」穏やかな物腰で言う。
その言葉に首を横に振った。
今日は誕生日だった。
友達からはお祝いメールが届いた。
でも彼からはメールが来なかった。
「仕方がない」と諦めてしまう自分に呆れる。
どれだけ彼のことが好きなんだろうか。
一年に一度の記念日を忘れてしまっても、許してしまうなんて。
そんな彼に「お仕事お疲れ様」とメールを打つ
少女は怒り顔で、少年の腕を指先でつつく。
規則正しい寝息は乱れることはなかった。
少年は微笑みを浮かべて眠っている。
日頃の疲れが溜まっているのは分かる。
今日がお昼寝日和な一日だということも分かる。
けれども、遊んで欲しかった少女には不満だった。
早く目覚めて欲しい。
携帯電話を片手に悩む。
できたら彼の邪魔をしたくない。
でも、聞いて欲しいことがあった。
他愛のない雑談だということは分かっている。
でも、彼にだからこそ聞いて欲しいと思ってしまう。
悩み始めてかれこれ一時間。
結局、通話ではなくメールにした。
本当は彼の声が聴きたかった。
ゴミ袋に純白のドレスを入れていく。
仕舞っておくためじゃない。
もう必要がなくなったから捨てるのだ。
一生の一度の晴れ舞台だからと布を経つところから始めたドレスだ。
世界に一つだけしかない自分のためのドレスだった。
小さい頃に憧れたお嫁さんになれるはずだった。
目が潤む。
真面目な性格だからとことん追求したいと思った。
彼女の好きな食べ物、好きな花、好きな化粧品、好きな色。
知らないことばかりだ。
それが魅力的に感じる。
知れば知るほど彼女の奥深さに沈み込んでいくような気がした。
今日も彼女の魅力を知った。
次は何を知ることができるだろうか。
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