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「 未選択 」
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『夢凪の夜にできることは』

バクに食われてしまったのだろうか。
夢を見ずに目覚めてしまった。
薄暗い部屋の中で目覚まし時計を見ると、朝と呼ぶには早い時間だった。
夢凪の夜にできることは、蜂蜜を垂らしたホットミルクを飲むことぐらいだった。
そして夢を見るように願いながら飲み干す。
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八月二十八日
夢の中に住んでいる青春を見つけた。僅かな苦しみに聴こえた。

覚めない夢はないとは言うけれども、一瞬の煌めきの中にある存在は、夏のように儚い。
君が苦しんでいる姿は見ていて痛々しい。
息を吐き出すように君は僕に笑った。
ずいぶんと君を待たせてしまった。
ようやく支度がすんで君の元へと行ける。
目から光が失われ、耳からも音が遠のいていく。
狭き門をくぐり辿りついた先に、君はいなかった。
天使に訊くと神様に愛された君は特別に地上に降り立ったという。
天国なんか二度と行くもんか。
手を伸ばす先なんてどうでもよかった
君の手を握り締めることなんて
臆病な僕にはできなかっただろうから
けれども『もし』僕が手を伸ばすことができたら
運命は違っていたのだろうか
一緒にどこまでもいけたのだろうか
君があまりにも優しく笑うから
泣けてきたじゃないか
傷ついたのは君の方だというのに
僕の目から涙が零れる
僕には君の心についた痕を消し去ることはできない
君の代わりに泣くぐらいしかできない
どうして君は笑ったんだい?
あ あなたとなら
い いつでも
う 俯かないで
え 永遠の時を
お お終いの日まで待っている
サンタさんへのお手紙を引用RTかリプで書いてみてください!

サンタさんへ。
このお手紙を読んでくれてありがとうございます。
お願い事は一つです。
かなえてくれますか。
サンタさんなら、きっとかなえてくれると思っています。
寒さにこごえるあの子にあたたかな火をあげてください。
ぼくの分だけ、あの子に幸せなかがやきをあたえてください。
それが願いです。
車内は静かだった。結婚式にでも出るかのように、二人揃って真っ白な服を纏っていた。右手には初めて見る名前の駅名が記された切符。左手には君の手があった。差し込む陽気に今日が天気の良い日でよかったと思った。
永遠の約束をしても、果たされない。
約束はいつか破られるものだ。
些細な行き違いだったり、星になったりして約束は終わる。
ずっと一緒にいられることは皆無。
今この瞬間だけの約束なのだ。
約束が破られる日が来ることが怖い。
無邪気に永遠にすがっていたい。
怯えながら毎日を過ごす
-
伝えるつもりのない気持ちだ。
ただ見ているだけで幸福な気分になった。
夜、瞳を閉じる前に思い出せれば充分だった。
ささやかな会話をリフレインして、長い夜を乗り越える。
終わることのない片恋は辛い気持ちがなかった。
存在自体があればいくらでも幸福になれた。
今日も幸福だった。
このままでは約束を果たせない気がした。
また約束を破ってしまう。
彼女はそれを責めるだろうか。
それとも微笑んで許してくれるだろうか。
どちらにしろ最低なことだ。
約束をしたからには必ず果たさなければならない。
もう彼女を傷つけたくない。
優しい彼女をがっかりさせたくないのに
-
「庭でも散歩しませんか?」物わかり良さそうな笑顔を浮かべて、少年は言った。
少女は少年を一瞥すると、また窓の景色を眺め始めた。
外に未練があるなら、いっそ出かけてみればいいのにと少年は思った。
「行きたいなら一人で行けばいいじゃない?」と少女はそっけない言葉を吐いた。
菜の花が咲く頃に会いに行くよ。
もっと大人になって君を迎えに行くよ。
私と彼は指切りをした。
大切な約束だった。
誰にも言わずに胸に秘めたまま、菜の花が咲く季節が巡っては去っていった。
諦めるべきなのだろう。
でも菜の花が咲く頃、約束の場所に行く。
涙腺が緩む。
彼が手を振る。
-
君を好きになるのに理由なんていらない。
気がつけば心の隅の一番温かいところに君がいた。
雛鳥のすりこみのように僕は君を好きになった。
そのことに気づいてから僕は孤独にならなくなった。
いつでも君が僕の心の中にいたから。
君を思うだけで眠れない夜もやり過ごせるようになった。
-
君の幸福を考える時が一番好きな時間だ。
何をすれば君から笑顔を引き出せるのだろうか。
寝ても、覚めても君のことばかり考えている。
僕が一番好きな君だから、一番幸福になって欲しいと思う。
君の笑顔を見るだけで僕はヒーローになれる。
どんな辛いことでも苦しいことでも我慢できる
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