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ついったーでポストした創作文芸系のlog。 中の人の都合でUPされないlogもあります
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iotuは、ぎゅっと手を握り締めながら最後の嘘をつきました。
それは切望のような嘘でした。
「幸せなんて、どこにもないんだ」、と。
決めたはずの覚悟が、揺れそうだな。

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僕は、ぎゅっと自分の手を握り締めながら最後の噓をついた。それは切望のような嘘だった。
君の手をつかまないように拳を握る。「幸せなんて、どこにもないんだ」と僕は言った。
まるで同情を引くような響きだ。「そんなことないよ」君は言う。決めたはずの覚悟が、揺れそうだな。
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「こんなもんでゴメンな」と俺は言った。18金のゴールドでなければ、プラチナでもない。
高校生のお小遣いで買えるようなシルバーリングだった。「指輪よりも愛がいい」と君は笑った。
「俺と結婚してくれる?多分苦労をかけると思うけど」勇気を奮って俺が言うと、君は頷いた。
無事にメイドロボットの修正ができた。配線が上手くいかずに一部歪になってしまったのは目を瞑る。
これからは、また美味しい料理が食べる。インスタントも悪くないけれど、味気ない。
ロボットが作ったものでも、だれが作ってくれたものの方が美味しく感じる。試しにハンバーグだ。
「線香花火、最後までできる?」と君が尋ねてきた。
「んー、できたことがない気がする。いつも途中で、落としちゃう感じかな?」と僕は思い出を探りながら答えた。
「花火大会をしませんか?」と君は嬉しそうに言った。手には線香花火。
リベンジにはいいかもしれない。僕は頷いた。
「マスター、質問があります」アンドロイドが言った。
造った科学者はずいぶん人間らしくなったものだと感心した。
キーボードを打つ手を止めて「何だい?」と尋ねた。
「どうして私を造ったのですか?」とアンドロイドは問う。
「それは、自分で考えるといい」と科学者は微笑んだ。
また十字路だ。フォーチュンクッキーを一つかじる。中から紙が出てくる。
それに従って進んできたのだけれども、ゴールはどこにあるのだろう。僕は遠くを見る。
辻占いでもすればいいのだろうか。残されたフォーチュンクッキーの数を数える。
大量に持たされたそれは、まだたくさん。
僕と君の間に落ちたのは沈黙ではなく、静寂だった。
どちらも声を出すのもためらうぐらい尊い時間だった。そのことに気がつけなかった僕は静寂を破った。
君はほんの少し寂しそうな顔をした。そして僕は再び動き出した時間に未練を覚えた。
静寂を破らなければ永遠を手に入れられた。
iotuは、感情を抑えながら最後の嘘をつきました。
それは傷をいやすための嘘でした。
「もう、迷わないよ」、と。
胸の痛みは消えやしないな。

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僕は、感情を抑えながら最後の噓をついた。それは深くえぐられた傷をいやすための嘘だった。
傷口はじくじくと痛み、忘れられない。「もう、迷わないよ」と僕は強がりを言った。
君は「本当?」と無邪気に尋ねる。それが無神経だったから、傷は深くなる。胸の痛みは消えやしないな。
家に帰ってきたら、テーブルの上には色とりどりのパンフレットが載っていた。
どれも旅行のパンフレットだった。妻は上目遣いで、僕の両手をぎゅっと握る。言いたいことは分かる。
けれども、話を聞くよりも、ご飯が食べたかった。そんなことを言ったら、妻の機嫌を損ねるだろう。
『ただいま』という言葉は嫌いだった。それ以上に『お帰りなさい』という言葉が嫌いだった。
置いていかれた証拠のようがして、聞きたくないことなのような、口にしたくない言葉だった。
それでも『ただいま』という言葉を聞くと『お帰りなさい』と抱きついた。空白を埋めるように。
ひとひらの風のように映画は終わった。エンドロールを眺めながら、私は余韻に浸っていた。
隣の存在が私の肩に手を置く。「行くぞ」と短く言った。いつでもそうだ。
あなたは照明がつく前に立ち上がる。ようやく見終わった、と言わんばかりに。
一刻も早く、映画館を出ようとする。
恋愛の『れ』の文字も知らずに生きてきた。これまでは良かった。それで何の問題もなかった。
けれども友だちの輪が恋愛によって破綻した。誰もが恋バナをするようになった。
仕方がないから、恋愛というものにチャレンジしようと決意した。
苦くて甘くて切なくて万華鏡のようだろう。
「海が見たい」と少女は言った。それに青年は無視をして読書を続けた。
「海にを見に行こうよ」と少女は懇願をする。青年は本の頁をめくる。
少女は軽々しく、青年の腕に爪を立てる。青年はためいきをついてから、顔を上げた。
「そんなに海が見たいなら一人で行けばいい」と言った。
のんびり屋の君の隣は気持ちいい。焦らずにいてもいいよ。そのままのあなたでいていいよ。
そう言われているようで、心地よかった。かたくなに殻をかぶって、がくじゃらに背伸びをして。
そんな自分が笑えてくる。君の隣は、自分が自分らしくいられる。魔法でもかかっているようだ。
iotuは、夢を見るような気持ちで最後の嘘をつきました。
それは歩き出すための嘘でした。
「すぐに追いつくから、先に行ってて」、と。
本当の願いは、どうせ叶わないから。

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僕は、夢を見るような気持ちで最後の嘘をついた、それは独りで歩き出すための嘘だった。
君とは別々の道を歩む。そんなことは分かり切っていたことだ。未来へと歩き出す君に言う。
「すぐに追いつくから、先に行ってて」と笑顔で最後の嘘をつく。本当の願いは、どうせ叶わないから。
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プロフィール
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iotu(そら)
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非公開
自己紹介:
iotuは五百箇という意味の古語から。
オリジナル小説サイト「紅の空」では、「並木空」というHNで活動中。
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