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ついったーでポストした創作文芸系のlog。 中の人の都合でUPされないlogもあります
幼馴染が縁側でうずくまっていた。
「なんでそんな不機嫌なんだい?」
僕はお茶とお菓子が載った盆を幼馴染の隣に置いた。
それを挟む形で縁側に腰を下ろす。
「志望校に受かって虹色の学園生活の始まりだろう?」
幼馴染は真新しい制服に身を包んでいた。
「同じ学校じゃない」と幼馴染は呟いた。
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君は僕の精神安定剤。
君がいない日常は、不安で、心配で。
どんなに美味しいという評判のお店でご飯を食べても美味しくない。
君がお湯を入れて作ってくれたカップラーメンの方が何倍も価値があるような気がする。
僕と会っていない間の君の生活が気になる。
だから僕から離れないでいてほしい。
夜更けにコンビニで缶チューハイと晩ご飯を買う。
自炊をしていたのは独り暮らしを始めたばかりだった。
今はカップ麺やコンビニ弁当を食べている。
仕事の量は増えた。
それでも昇給しない。
後から入ってきた男性職員の方が先に責任のある地位に就いた。
勤怠を切ってから残業することも多い。
季節の変わり目。
いつものように体調を崩して、学校を休んだ。
「クラスメイトが来ているけれど、部屋にあがってもらう?」母が訊ねる。
俺は頷いた。
「はい、プリント」高飛車な女子生徒が部屋に入るなり突きつけた。
「思ったよりも元気じゃない」泣きそうになりながら、指を触れ合わせる。
木の葉が落ちる頃。
日も短くなり、夜の時間が長くなってきた。
人生初の彼女ができて、俺は有頂天だった。
友達と帰るのも悪くなかったが、それを上回る喜びだ。
「手を繋いでもいい?」彼女が言った。
俺はいたらなさに気づき恥ずかしくなったが頷いた。
彼女は嬉しそうに、俺の指をぎゅっと握る
猫がすり寄ってくるように少女の手が伸びてきた。
思ったよりも強い力で腕を握られた。
「寂しいからそばにいて」少女の瞳が懇願していた。
少女の孤独には理解があるつもりだ。
しかし状況が悪い。
独り暮らしの少女の元に留まったら流言飛語が広がるだろう。
恋人同士でもないのに名声に傷がつく
刹那の喜びだとしても、一緒にいるのは幸せだった。
二人だけの小さな世界を作って、そこで揺蕩っているのは快感だった。
大人になる前の一瞬のおままごとのような恋愛でも。
現実世界の醜さ、汚さから目を逸らし続けていた。
恋に堕ちている二人には関係ないと強がっていた。
幸せを手放せない。
花冷えという言葉もあるけれど寒すぎる日々が続く。
冷たい強い風が吹き、ソメイヨシノの枝を揺する。
咲ききる前に枝から落ちていく花を見て、儚さを知る。
傍らを歩く存在に「寒くない?」と尋ねる。
「大丈夫」と返ってきた。
そっと、指先を両手で包む。
いつもはほのかに温かいのに冷たかった
こうなることは最初から分かっていました。
それでもいい、と貴方は仰ってくださりました。
それがどんなに嬉しかったことか。
貴方が想像するよりも、もっと幸福なことでした。
今でも想い出すと頬が緩みます。
それからの二人の生活は幸せな連続でした。
紙面が尽きてきました。
また次の世界で。
完全に狂気の飲みこまれている。
生死を分かつ戦場において、笑うなどと。
青年は神剣・神楽の柄を握りしめる。
生命の奪い合いをする場に、妖艶な女性の笑い声がこだまする。
死ぬが怖くないのだろうか。
それはそれは楽しそうに得物を扱う。
ギリギリなところで避けながら、神剣・神楽を振るう。
桜並木も満開だ。
そよと吹く風に乗って、ひらりと桜の花びらが散る。
隣を歩く少女は風が吹く度に、手を差し伸べる。
地面に落ちる前の花びらが欲しいようだった。
青年も真似をして、手のひらを差し出す。
定められたとおりにおさまった。という感じで花びらが載った。
「ずるいです」少女は言う
「どうして生きていなきゃいけないの?」少女が訊ねた。
頬には涙痕がくっきり残っている。
「死なせてよ」少女は言った。
どんな言葉をかければ、少女を救うことができるのだろうか。
こんなとき、言葉は無力だ。
少女を強く抱きしめる。
「死なせない」と言うと腕の中の少女は静かに泣き出した。
「約束です」少女は小指を差し出した。
青年はそれに自分の小指を絡める。
「約束だ」
「約束を破ったら針千本飲んでもらいますからね」世俗のことに若干疎い少女は言った。
約束を破ったら青年は死んでいることに気がつかない。
そんな少女の無垢さにありがたさを感じる。
出会えて良かったと思う
休日の駅前は混んでいる。
待ち合わせの時間より早くついてしまったのは期待しているから。
約束の時間まで、まだ間があった。
「ねぇ、一人?」声をかけられた。
「どこ住み?俺この辺、詳しいよ」見るからに苦手なタイプだった。
返答に困っていると「いい度胸してるね?」と待ち人がやってきた
-
貴方の声は揺り籠のよう。
優しく胸に響く。
飲みこんだ言葉も柔らかく解してくれる。
眠れぬ夜に明けぬ夜がないと教えてくれる。
目を閉じるのが怖い、と子供のような我が儘に付き合ってくれる。
眠りの落ちる瞬間まで手をつないでくれる。
自分とは違う体温に心が安らぐ。
もう少しこのままでいて
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プロフィール
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iotu(そら)
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非公開
自己紹介:
iotuは五百箇という意味の古語から。
オリジナル小説サイト「紅の空」では、「並木空」というHNで活動中。
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