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ついったーでポストした創作文芸系のlog。 中の人の都合でUPされないlogもあります
「平成最後」が安売りだ。
改元が決まってから、その言葉を聞かない日はなかった。
どんなささやかなイベントも「平成最後」とつくと立派なものに見える。
正直、食傷気味だ。
新年の挨拶だって松の内までだ。
それよりも長々と「平成最後」が謳われている。
そろそろ黙ってほしいと思う。
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今、君はどこにいるの。
誰の隣で笑っているの。
僕のことをどれだけ覚えているの。
僕は独りで毎日をやり過ごしているよ。
仕事は順調だし、話し相手になるような友だちもいる。
それでも、ふとした瞬間に君のことを思い出してしまうよ。
「ずっと一緒にいる」という約束を守れなくて、ごめんね。
油断していた自分が悪い。
それにしてもバケツをひっくり返したかのような強雨はついていない。
傘のない自分は濡れて帰ることが決定したわけだ。
雨の中に飛びこむ決心がつかない。
下駄箱で迷っていると、「一緒に帰りませんか?」と小さな声をかけられた。
クラスの女子だった。
その手には傘。
消しゴムが滑って机の上から落ちた。
コロコロと転がって、クラスメイトの足元に落ち着いた。
拾おうと立ち上がったらクラスメイトの方が気がついて拾ってくれた。
反射的に「ありがとう」と言うと「どういたしまして」ぶっきらぼうな答えが返ってきた。
そのギャップに驚きながら好奇心が湧いた
祖父が亡くなった。
といっても平均年齢を超える年齢だった。
祖母が亡くなってから、独り暮らしを満喫していた。
これといって大きな患いもなく、診断も老衰だった。
明るい通夜になった。
棺の側を離れようとしない犬型のロボット。
忠犬のようだった。
きっと幸せだったんでしょう。
誰かが言った
我が家はアルバムが少ない。
正確には第二子である私のアルバムが極端に少ない。
第一子の姉はマタニティ姿の母の写真から始まっている。
第三子の弟も同様だっだ。
初めての子と跡取り息子の写真が多いの当たり前だ。
両親から私も愛されている。
その差を見せつけられたようで、写真が嫌いだ。
待ち合わせの時間、ジャスト。
モニュメントの側で時計を眺めている。
僕はできるだけ目立たないように君に近づく。
「お待たせ」声をかけると、君の顔がパッと輝く。
この瞬間の君が好き。
僕のことを想っていてくれるんだと分かるから。
君が喜んでいるのがダイレクトに伝わってくるから好きだ。
「早く支度しなさい! お迎えがきたわよ」とおばさんが言う。
ドタバタを階段を降りる音がして、幼馴染が姿を現す。
「おはよう」幼馴染の少女がお日さまのように笑う。
「おはよう」少年は満面の笑みを浮かべながら、手のひらをぎゅっと握る。
手を繋いで歩きたい。
そんな欲望を押さえつける。
同じ部活で同じ学年ともなれば、帰り道が別れるまで一緒に帰路する。
たとえ異性でも不思議なことはない。
最初は集団で学校の話をしながら、やがて散り散りになると話題もなくなる。
二人きりというのが変な緊張を生む。
「好きです」少年は言った。
少女は驚く。
「そう言って欲しいんでしょ?」
探し物をしていたら、余った花火が出てきた。
独りで花火をするのも寂しかったので、お隣さんにも声をかけた。
幼馴染は二つ返事で、小さな花火大会を開催することになった。
水を張ったバケツを用意して蝋燭も用意した。
次々と火をつける。
夏の記憶が呼び出されてしんみりとした気分になった。
駅の改札口まで来てしまった。
大切にされているのは分かる。
でも無理やり奪って、今すぐに。
きっかけなんて些細な事。
恋の階段を上るのに必要なのは、ちょっとした勇気。
早く貴方だけのものにしてほしいの。
じゃないと不安になる。
友達じゃない。
恋人同士しかできないことをしてみたいの。
通勤ラッシュで電車は満員だった。
通い慣れた路線とはいえ、もう少し余裕があれば、と思ってしまう。
でもこの車両じゃなきゃ意味がない。
もうすぐ丸二年になる。
いつもの車両の窓の側。
少女は今日も鞄を抱えて立っていた。
サラサラとした髪にふれそうなほど近い。
そっと、指先を握り締める。
郵便受けも玄関も通り抜けてそれはひらりと舞いこんだ。
青年は縁側で普通に受け取った。
現実離れに慣れていく自分が怖くなる。
同胞からの戦闘の申し込みだった。
時間内に来なければ人間を一人ずつ殺していく、という物騒な文章が綴られていた。
そんなことはさせられない。
青年は立ち上がった
今年もあなたがいなくなった季節が巡ってきた。
庭に植えられた木々も花をつけ始めた。
最期の年、一緒に見ることはできなかった。
白い天井と定期的に鳴る機械たちに囲まれて、あなたの生は閉じた。
「さようなら」をする覚悟をさせてくれなかった。
だからか、あなたの後ろ姿しか思い出せない。
「お風呂沸いてしますから、先に入っていてくださいね」玄関で少女は言った。
青年は言われた通りに、脱衣所に向かう。
洗濯したてのタオルと着替え一式が揃っていた。
ありがたく湯船につからせてもらう。
奇妙な共同生活が始まってからの道のりを思い浮かべる。
ここまでやってくると離れがたい
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プロフィール
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iotu(そら)
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自己紹介:
iotuは五百箇という意味の古語から。
オリジナル小説サイト「紅の空」では、「並木空」というHNで活動中。
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